〈2006サッカーW杯ドイツ大会 1次リーグG組〉 南朝鮮 底力発揮 決勝T進出へ前進 |
安貞桓、朴智星、気迫のゴール
2006FIFAワールドカップが9日に開幕。1次リーグG組の南朝鮮が2試合を終え、1勝1分の勝点4で決勝トーナメント進出へ大きく前進した。前回大会「4強神話」の再現へ−23日、リーグ最終戦のスイス戦に臨む。 13日のトーゴ戦。FWモハメドカデルのワントラップからの鮮やかなボレーシュートで先制され前半を0−1で折り返した。逆転を狙った後半戦、試合の流れを変えたのは後半に途中出場したFW安貞桓だった。 1−1で迎えた後半27分に中央でパスを受けると右に切れ込んでゴール左に強烈なシュート。貴重な勝ち越しゴールをあげた。 途中出場で余力のある安がDFをかき乱した。自身が倒されて得たFKを後半9分に李天秀が決めて同点とした。2ゴールに絡む活躍で他国開催でのW杯初勝利をもたらした。 トーゴ破り、フランス黙らせた
18日、南朝鮮はMFジダン率いるヨーロッパの強豪・フランスを相手に1−1で引き分ける健闘ぶりを見せた。 1点をリードされて劣勢に立たされる中、それでも南朝鮮は最後まであきらめなかった。豊富な運動量でサイドをえぐり、中盤でこぼれ球を拾って何度もゴールに迫った。後半36分には、右からあがったクロスボールをFW゙宰湊が頭で落とし、朴智星が押し込んだ。イングランド強豪クラブのマンチェスターUで活躍する南代表エースの同点ゴールに赤いTシャツを着たサポーターたちは歓喜にわき、肩を組みながら「オー、ピルスン(必勝)コリア」を歌うなどして酔いしれていた。一方、前回大会で予選落ちのフランスは今大会に雪辱を期していたが、決勝トーナメント進出に黄信号がともった。 UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)は、南朝鮮とフランスの試合後のホームページで4つに要約して朴智星とGK李雲在の活躍がフランスを窮地に追いこんだと分析。 「フランスが追加点を入れることができない時点で、南朝鮮はたった1回の得点チャンスをゴールにつなげた」とし、GK李に対しては、「1−1の同点のあと、FWアンリの決定的な得点チャンスを防いだ。1−1の状況でアンリが遠目のゴールポストに向け、シュートすることを完璧に予測し、ファインセーブを見せた」と評価した。 また、フランス通信社のAFPは「10分間が重要な時間」だったとし、試合を振り返った。この試合でアンリのゴールが前半9分、朴の同点ゴールが後半36分で、試合終了9分前だったこと。心身ともに引き締め試合に臨んだフランスは前後半でゲームの流れをつかんだが、終盤の10分を耐えることができずにゴールを許したと報道した。(c) [朝鮮新報 2006.6.22] |