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金剛山で世界女子ボクシング WBCFバンタム級王者 朝鮮のキム・グァンオク選手 2度目の防衛に成功

 世界女子ボクシング理事会(WBCF)主催の世界女子プロボクシング選手権防衛戦と争奪戦が7日、金剛山・温井館東館広場の特設リングで開催された。

南で史上初の生中継

試合に臨むキム選手(右)

 注目のメインイベントは、朝鮮女子ボクシング界で初の世界王者となったバンタム級のキム・グァンオク選手とメキシコのアナ・マリア・トレス選手の試合(2分10回戦)。

 さまざまな試合で連戦連勝し、女子プロボクシング選手として内外の専門家、愛好家に広く知られる朝鮮のキム選手。一方、相手のトレス選手は14戦12勝、8KO勝ちの戦績を持つ。試合はし烈な展開をみせた。

 序盤からキム選手が優勢に進める。立ち上がりから果敢に攻め立て、ストレート、アッパーを駆使。相手の攻撃を利用したカウンター、素早いステップでパンチをかわすなど貫禄のボクシングを見せつけた。結果、2−1の判定で勝利し、2度目の防衛に成功した。

 キム選手は試合後、「朝鮮の威信をかけて戦ったし、人民の期待を裏切らないボクシングをしようとがんばった。応援してくれたみんなの支えがあって勝つことができた」と語った。

 これに先立ち行われたライトフライ級の試合に出場したハン・ヨンスン選手は、中国の選手を3−0の判定で破り、タイトルマッチ挑戦権を獲得した。

 また、防衛戦に先立ち、北南朝鮮選手(男女)らの前座試合も行われた。会場には朝鮮の体育関係者やボクシング愛好家、世界女子ボクシング理事会のパク・サングォン会長や南の同胞たちも試合を観戦した。

 当日の試合は、南のスポーツ専門チャンネル・MBCESPNとMBCドラマネットを通じてリレーで生中継された。北側のボクシング大会が南で生放送されるのは史上初。

[朝鮮新報 2006.6.22]