〈在日バスケ協会のページ〉 東京朝高×都立駒場 |
1、2戦と順当に勝ち進んだ東京朝高(以下朝高)は、第3戦(4回戦)で都立駒場(以下駒場)と対戦した。今年の駒場は、一般的な高校生プレースタイルではなく、相手にロブパス、距離のあるパスをさせて、それをオープンディフェンスがパスカットするといういわゆる「トラップ」によって相手のターンオーバーを誘発させる。シューターが3ポイントを量産し、主将がパワーフォワードとしての役割を十分に果たしながら、安定したリズムでゲームを進める難敵。一方、ランニングバスケットを身上とする朝高は、スピードバスケットで挑む。東京都の地区選抜にも選ばれている主将の呂直孝選手を中心に、シュート力のあるガード陣が奏でるスピードバスケは迫力がある。 ゲームは一方的な展開となった。硬さが見られる朝高に対し、のびのびとパスを回す駒場。開始5分、駒場のシューターをフリーにし、連続3ポイント許す。朝高は前試合まで高確率だったシュートが決まらず、駒場のトラップに掛かる。朝高はなかなか思うようにシュートを打たせてもらえない。スポットに追い込まれ、苦しまぎれのパスをカットされてはターンオーバーを連発される。呂選手にボールを集め、ポストから1対1をしかけるも相手も研究ずみ。流れをつかむことができずに、前半31−54で折り返した。後半も安定した試合運びをする駒場に対し、朝高は速攻を決めるもすぐに入れ返され、実力を発揮できないまま敗れた。しかし、都で強豪校と肩を並べるレベルに達しつつあると感じた試合だった。(鄭竜基、神奈川バスケット協会理事) [朝鮮新報 2006.6.29] |