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兵庫の蹴球協会とオモニたち

大会をバックアップした「主役」たち

 禹宗浩選手(南武)の得点から始まり、辛隆泰選手(生野)の得点で幕を閉じた今大会。

 元気いっぱいの、ときに泣きながらの「コマッスムニダ」の掛け声は印象深かった。

オモニたちの売店

 今大会、在日本朝鮮人蹴球協会とタイアップし、大会運営を主導した兵庫県朝鮮蹴球協会。同協会の崔英秀会長(47)は、西日本初の大会運営を円満に推進するため、駐車場管理なども徹底した。朝青兵庫県本部と兵庫県出身の朝大生が連日、駐車場整備にあたってくれたという。

 また、大会の「質」向上にも力を入れ、ジャッジなどは徹底した。また、今年もケガなどの応急処置を施すための医療班(柔整師、金福天さん)を本部横に設置した。そんな大会運営法は、好評を博した。

 生徒らもこうしたバックアップによってのびのびとプレーしていた。

 一方、兵庫のオモニたちは「できることをやろう」と会場に売店を出店した。兵庫の各学校のオモニ会会長らの組織である兵庫オモニ会連絡協議会と女性同盟兵庫県本部のオモニたちがそろいのエプロンでせわしそうだった。

 一日あたり480食準備したそうめんを中心に、200パックのキムチ、540本のバナナ、200本の冷凍パイナップルなど(ほかにスルメムンチ、スジポックム、アイスコーヒー)を低価格で提供した。そうめんに関しては、湯がき具合が三日間変わらないように配慮し同じ味を保った。

 兵庫オモニ会連絡協議会の李栄奎会長(51)は、「大会前、できることをやってあげようと、意見が一致した。子どもたちもキムチを食べたいはず。なので奉仕のつもりで販売した。今後、淡路島にまた来たいとの声が挙がればうれしい」と話していた。

[朝鮮新報 2006.8.10]