〈2006年度インターハイ〉 ボクシング 大阪朝高 金在鴻選手、堂々3位 |
神戸朝高・周光植選手は8強、その他選手も健闘
2006年度インターハイ・ボクシング競技が1〜7日にかけて大阪府の熊取町立総合体育館(ひまわりドーム)で行われ、9階級、175校、310人の選手が熱戦を繰り広げた。朝高からは大阪2、神戸2、広島1選手が参加した。大阪朝高の金在鴻選手(3年)がライトウェルター級で3位入賞を果たしたほか、神戸朝高の周光植選手(3年)がライトウェルター級で8強となった。 春の全国選抜大会・ライトウェルター級で優勝した大阪朝高の金在鴻選手(3年)は、準決勝 で敗れ3位となった。同校で3人目となる「2冠」を目指したが7−11の判定で敗れた。 準決勝の相手は、全国選抜大会の決勝で破った崇徳高校(広島)・福原徳光選手だった。一度は勝っている相手、誰もが金選手の勝利を信じた。 しかし、インターハイのリングはそんなに甘くはなかった。相手は「打倒、金在鴻」と気力あふれるボクシングを展開した。「接戦だったが相手の気迫勝ちだった」と大阪朝高の梁学哲監督(47)。 3位となっても金選手の表情に笑顔はなかった。胸いっぱいに悔しさが込みあげ、泣いた。「支えてくれた同胞たちに本当に申しわけない…。勝たなければいけないというプレッシャーで初戦から試合がうまくいかなかった。でも負けて吹っ切れた。次は国体で優勝を目指す」。 全国大会初出場の大阪朝高・申昌民選手(3年)は、バンタム級の初戦(2回戦)を白星で飾ったが、続く3回戦で敗れた。 神戸朝高の周光植選手は堂々のベスト8。同じライトウェルター級の金選手と決勝戦で「朝高対決」の可能性もあったが、実現には至らなかった。周選手は「全国レベルでもまだまだやれる自信がついた。次は地元兵庫での国体で、県の代表、朝高の代表として堂々と戦って優勝したい」とほほ笑んだ。 また、インターハイ初出場の神戸朝高の葛龍平選手は、2年生ながらフライ級で堂々の2勝。兄の影響で始めたボクシング、「兄もインターハイに出場したが、これで超えられたかな。勝ってもっとボクシングがおもしろくなった。来年は金を取りたい」と気を引き締めた。 一方、1回戦で敗れた広島朝高の片洸宙選手(3年)は、「自分の実力を出し切れなかった」と悔やみつつも、「3年間のボクシングを通じて人との関わりやつながりがとても大切だと学んだ。次は学生中央大会でいい成績を残したい」と語っていた。(金明c記者) [朝鮮新報 2006.8.11] |