〈第12回日本ジュニアゴルフ選手権競技〉 張營基選手、無念の21位 |
第12回日本ジュニアゴルフ選手権競技が17〜18日に霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県)で行われた。近年ジュニア選手の中でも日本アマで活躍したり、プロトーナメントに参加する選手が増えていることから、ジュニア界も非常にハイレベルになっていることがうかがえる。 そんな注目の選手たちが集う、日本ジュニアゴルフ選手権競技の「男子12〜14歳の部(東コース、6801ヤード/パー71)」に、第26回北海道ジュニアゴルフ選手権競技「男子12〜14歳の部」で優勝を果たした北海道朝鮮初中高級学校の張營基選手(中3)が道代表(1名)として出場、全国の舞台に挑戦した。 万全を期してきた。毎日3時間に及ぶ練習をこなし、道選手権ではトップを走るプレッシャーを乗り越えた。札幌オープンセカンドアマという自信もあった。
しかし張選手は苦しんだ。もちろん緊張もあったが、張選手を苦しめたのはほかならぬ「暑さ」と「狭さ」だった。北海道育ちの張選手にとって40度にも達しようかという炎天下でのプレーは初めてだった。「アウェー」に加えて、「狭い」コースにとまどった。270を軽く飛ばす自慢のドライバーが活躍する場所は多くなかった。 パープレー、入賞が目標。北海道でやってきたこと、自他ともに決して高過ぎる目標ではなかったはずだったが、初日は7オーバーと不調に終わった。 気持ちを入れ替え、「攻め」に徹した2日目だったが5番、ロングホールで痛恨の8打を叩いてしまう。焦りと暑さから噴き出す汗が止まらない。それでも2バーディーで意地は見せた。結局、通算15オーバー、トータル157(1R78、2R79)の21位で、中学1年の頃から憧れ続けた日本ジュニアゴルフ選手権競技、張選手の夢の初挑戦は終わった。 競技後、「まだまだ練習不足」と張選手は自分に言い訳をすることはなかった。「とても勉強になった。アプローチ・パットをもっと磨いて来年も来たい」と笑顔を見せた。(鄭尚丘記者) [朝鮮新報 2006.8.22] |