第15回東アグランプリホープス 在日朝鮮選手ら健闘 |
高まった「勝つ」気持ち
12歳以下の東アジア卓球王者を決める第15回東アジアグランプリホープス卓球選手権大会(主催=日本卓球協会)が8月23〜25日、大阪府立体育館で行われた。 大会には中国、チャイニーズタイペイ、中国香港、南朝鮮、マカオ、モンゴル、日本、特別枠として在日朝鮮生徒4選手が参加。試合は男子団体、女子団体、男子シングルス、女子シングルスが行われ、在日代表はシングルスのみの出場となった。 同大会に毎年参加している朝鮮は、日本卓球協会の公式要請により今大会も参加することになっていたが、同大会組織委員会から「諸般の情勢による選手たちの身辺安全問題と関連し、大会参加を控えてほしい」との一方的な通知を受けて、参加できなかった。 在日選手たちは第11回大会から5回目の出場となった。今回は韓俊植選手(東大阪朝鮮中級学校1年)、高熹楠、成聖也、朴鉄華選手(以上生野朝鮮初級学校6年)がシングルスに出場した。4選手ともに強豪選手たちを相手に1勝を目標に試合に臨んだが、第1ステージで勝利できず、続く3位以下トーナメントでも惜しくも勝利できずに大会を終えた。 生野初級・卓球部主将の成聖也選手は、「初日の団体戦を見て、みんながとてもうまくて驚いた。それでも最後まで諦めずに一生懸命試合しようと思った。勝つことはできなかったけど、最後までやり遂げる気持ちでこれからも練習に励みたい」と語った。 在日選手団の高健植監督(大阪朝高教員)は「大きな成果はあげられなかったが、少しずつ生徒たちの実力が他国の選手に近づいていると確信した。大会を通して『勝つ』という気持ちが高まった。今後、年間を通じた計画的な練習が必要だ。多くの同胞たちがもっと関心を持って、卓球の普及に携わってほしい」と語った。 団体戦男子の成績は、@中国A南朝鮮B日本。団体戦女子の成績は、@日本A南朝鮮B中国となった。また、男子シングルスで南朝鮮の姜動洙選手が優勝した。 [朝鮮新報 2006.9.1] |