平壌でテニス流行 2004年頃から施設を一般開放 |
卓球、バスケなども人気 【平壌発=文−李松鶴、写真−盧琴順記者】最近、金日成スタジアム、平壌体育館をはじめ平壌市内の多くのスポーツ施設で、「スポーツの大衆化」を奨励する政府の政策に沿って、施設を市民に開放している。
とくに、市民の間で流行しているのがテニス。平壌市でテニスが広く一般化されたのは2004年頃からだという。 金日成スタジアム前広場に設置されたテニスコートを管理するのはキム・チョルミンさん(40)。青少年体育学校テニス指導教員である。 キムさんは、「テニスコートは金日成スタジアムと平壌体育館、青春通りの野球場の3カ所にあるが、ここが交通など多くの面で一番便利なせいか利用者が最も多い」と話す。日曜、祝日はもちろん、退勤時に立ち寄ってテニスでひと汗流して帰宅する人も多いという。 「テニスの基礎知識と技術指導を請う人も多い。その日の競技で勝てなかったら、家の鏡の前でラケットを持って姿勢をチェックしている人もいる。日が暮れるのも忘れる人、雨にもかかわらず熱中する人もおり、愛好家のレベルは短期間に急激に伸びた」(キムさん) テニス場の営業時間は午前9時から午後5時まで。利用者の要望で午後7時まで延長する場合もある。 同コートは青少年体育学校に通うテニスサークル生の練習場にもなっている。サークル生は小学校1年から中学校2年までの15人。キムさんが指導している。人数はまだ少ないが、昨年行われた全国大会では混合ダブルスで2位、女子ダブルスで3位を獲得した。 キムさんは、「テニスをする人々が増えるのにともない、愛好家の要求も高まっている。ここを拡張する計画もある」と語った。 一方、平壌体育館では卓球が人気種目。 専門家の訓練と競技に利用されていた同体育館を、91年から市民に開放。卓球、テニス、バスケットボールなどが楽しめる。利用時間は午前10時から午後6時まで。同体育館管理員のペ・ソンオクさん(43)によると、バスケ、テニスの利用者は一日平均100人ほど。これに対して卓球の利用者はその10倍にあたる約1000人だという。 ペさんは、「日曜日や祝日になると高齢者も多く訪れ、最近では家族で楽しむ人々も増えた。女性の利用率も増加している」と話す。 同体育館にはスポーツで汗を流した人々のためにサウナも設置されている。 [朝鮮新報 2006.9.20] |