朝大サッカー部OB会会長代行の李在昊さんに聞く |
「協力してくれた同胞たちに感謝」
朝鮮大学校のグラウンドが、全面緑色の人工芝に変わった。同大サッカー部OB会と同胞たちが力を合わせて行った一大事業だ。同大創立50周年を記念して企画された「東アジアカレッジ・フレンドシップ・カップ2006」の第1回大会がこけら落としとなったが、地元開催の朝大サッカー部が準優勝。大会も無事に成功し、今後も朝大サッカー部の発展のため尽力すると約束するOB会の面々。この間、大会実行委員長と朝大サッカー部OB会の会長代行として活動した李在昊さん(60)に話を聞いた。 昨年7月に朝大サッカー部OB会が結成され、サッカー部の強化策が論議された。グラウンドの整備は、優秀な選手を多く入部させることや環境を整えていく問題が論議された中での事業だ。もう一つは日本サッカー協会の「Jリーグ百年構想」の中で、緑の芝生におおわれた広場や施設を作ることがうたわれていて、これから大学サッカーの公式戦は人工芝や天然芝でないとできないようになった実情もある。
そういったことを踏まえて朝大創立50周年を迎えるのを機に、OBや同胞たちを中心に人工芝にしようと呼びかけた。今回、敷かれた芝は「第4世代の芝」と言われる最高級のもの。これからはここで公式戦もできるようになるだろうし、選手の技術も向上していくことだろう。同胞社会が取り巻く情勢が厳しい中、朝大サッカー部の発展のためと協力してくれた方々に心から感謝している。 今回4つの東アジアの大学が集まって大会が催されたが、大学サッカーの発展と交流促進に一役買った。そして、朝大サッカー部が試合を通じて、在日同胞たちがここ日本で民族の歴史と言葉を守りながら堂々と生きているということを見せられたのはとても意義あることだと思う。OB会としては今後、月に一度は選手たちとコミュニケーションを取るなどして、少しでも部に関心を寄せられる活動をしていきたい。部が結果を出せば、自然と同胞たちは目を向けてついてきてくれるもの。その分、選手たちにはもっと結果を残していってほしい。今後もこの大会を第2回、3回と各国の持ち回りで続けていきたい。そして、その中で生まれる真の友好関係がしっかり構築できればこれほどうれしいことはない。 [朝鮮新報 2006.12.6] |