|
過去の微罪を拾い集めて在日同胞、総聯組織に対し片っ端から強制捜索を重ねる日本警察当局。先月の東京都本部など7カ所に続いて、今度はそれと関連づけて活動家宅をやったかと思うと、間髪を入れずに兵庫県商工会に牙をむいた。鳥取県では日本人業者がトラックを輸出しようとしたとして摘発された。「大量破壊兵器の運搬に使われる恐れあり」だからだという。何でもありの弾圧、人のなせる業とは思えない ▼安倍側近を吹聴しているらしい警察庁長官は「北朝鮮への圧力を担うのが警察」だと、「徹底捜査」を全国の警察に指示したと報じられている。誘拐、殺人、警察官など公務員事犯、汚職など事件の急増。犯人逮捕に至らない未解決事件も増えている。本来のやるべき仕事を後回しにして、公安の真似事をやっている状況ではないはずだが ▼警察が政治に追従する「政治警察」に成り下がってしまうと異常、異様な社会になることは、戦前の特高の例からしても明らかだ。しかしその過去からは何も学んでいないようだ。民主主義が根付いていない証左でもある ▼政権2期にわたり、意のままにならない国の掃討に血眼になり、朝鮮に対しては圧殺政策を取ってきた米ブッシュ政権はとうとうそのツケを払わされようとしている。腹心のラムズフェルド国防長官更迭に追い込まれ、今度はボルトン国連大使までもが上院の承認を得られず辞任を表明した ▼狂乱的としか言いようのない日本当局の在日朝鮮人いじめ。今日のブッシュ政権は明日の我が身。直ちに不当弾圧を中止すべきだ。(彦) [朝鮮新報 2006.12.6] |