教員たちの人形劇−楽しみながら朝鮮語の習得を |
遊び、楽しみながら朝鮮の言葉と歌が身につく幼児向けビデオ「ウリウリ! コッポンオリ!」(製作=青商会、『コッポンオリクラブ』)が子どもたちの間で好評を得ている。 中でもミニドラマコーナーに登場する「ピビンバレンジャー」は子どもたちの人気者。「チャギ(蹴り)」「チルギ(突き)」といった、戦うときに使う言葉が遊びの中で自然に身につく。 先の東日本地方低学年口演大会では、「ピビンバレンジャー」に扮した児童たちの楽しい寸劇が披露された。初級部低学年を受け持つ教員たちは、児童らが日常生活の中で朝鮮語に親しみを感じられるようにとさまざまな工夫を凝らしている。今回初披露となった人形劇もそのひとつ。 「昨年、初級部国語講習で祖国を訪問した教員たちが、祖国の人形劇団の公演を観て、日本にいる在日の子どもたちが母国語を楽しみながら学べたらと思い準備した」と東京第9の高容順教員話す。 脚本は低学年の国語で学ぶ「かしこいタヌキ」(1年生)、「赤いくつ」(2年生)、「かしこい子ども」(3年生)をもとに作られた。人形や舞台、背景、音楽すべて手作り。 上演中、子どもたちは身を乗り出して集中し、朝鮮の児童アニメでおなじみの「かしこいタヌキ」の主題歌が流れると、いっせいに大声でうたいはじめた。 子どもたちの反応に教員たちは大満足の様子だった。「少しでも多く、楽しみながら朝鮮語に接する機会を作ってあげたい。機会があればどこへでも駆けつけて人形劇を披露したい」と出演者らは笑みを浮かべていた。(潤) [朝鮮新報 2006.2.6] |