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京子さんの還暦

 先日、京子さんの還暦をお祝いするため、みんなで集まった。それぞれが忙しいので連休の昼間に招集し、会議だと言って誘い出した。

 京子さんとは、わが支部の副委員長、とてもピュアな人である。サプライズだったので、当の本人はすごくびっくりしていた。初めに簡単な経歴を紹介した。若い頃朝青イルクンをしていた京子さんは、朝青を通して知り合った人と結婚、女性同盟も少し専従でやっていたが子どもが生まれたあとは非専従で活動されてきた。雨にも負けず、風にも負けず、30年もの長い間ずっと女性同盟の基盤をしっかり支えてきた人だ。

 乾杯をしたあと京子さんは、感無量な様子で「私の人生は、組織に巡り会って輝くものになった。組織が自分をここまで育ててくれた」と語った。よく聞く言葉だが、京子さんというフィルターを通すと耳慣れた言葉もとても新鮮に聞こえる。

 かくいう私も京子さんにはいつも助けられてきた。私が壁にぶち当たり詰まってたりムカムカしている時や決断したい時、京子さんと話すといつも心が洗われてすっと素直になれるのである。

 そんな京子さんの当面の悩みは、分会の若いオモニたちをひとり立ちさせることである。そのためには努力を惜しまない。副分会長たちとともに、まず自分たちが手本を示して若いオモニたちを急がず慌てずそれこそ地道に見守っている。人材を育てるとは、こういうことかと思う。わが支部の第2世代の還暦の始まりである。(沈裕子、女性同盟足立、非専従)

[朝鮮新報 2006.10.21]