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「アプロハムケ北大阪」結成総会 「地域で共に歩もう」

総会では役員たちが紹介された

 「北大阪朝鮮初中級学校を支える会」の結成総会が1日、同校で行われた。総会には、呼びかけ人をはじめとする日本市民らと同胞、同校の学父母と教員、活動家らが参加した。

 「支える会」は、北大阪初中が4月に創立50周年を迎えるのを機に、地域の仲間として共に歩んでいこうと地元の市民団体代表や大学教授ら約40人が呼びかけ人となって結成総会を迎えた。

 総会では、経過報告と来賓のあいさつに続き、趣旨説明と会則案の発表が行われた。

 趣旨説明と会則案の発表を行った藤井幸之助事務局長は、「各種学校」扱いとなっている同校は、地方自治体からわずかな補助金があるだけで、保護者の経済的負担は大変なものになっていると指摘。日朝間に何かあると、いつも罪のない子どもたちが一部の心ない日本人による攻撃の対象になると述べたうえで、子どもたちが安心して学校に通えるようにするのは大人の責任であり、できることから一つずつやっていこうと会を立ち上げたと説明した。

総会には、地元の日本市民、学父母、同胞らが数多く参加した

 また、2005年7月に結成され、さまざまな活動を行っている「西大阪朝鮮初級学校アプロハムケ」に続き、連帯しようという意味を込めて会の愛称を「アプロハムケ北大阪」にすることを提案。満場一致で可決された。

 「西大阪朝鮮初級学校アプロハムケ」の有元幹明代表も、「多くの地域で朝鮮学校を支援する会が発足し連帯すれば大きな力になる。東淀川も他の地域同様厳しい状況の中でも民族教育を守ってきた伝統がある。民族教育がさらに発展するよう地域社会と学校が共に前に進むことを願っている」とエールを送った。

 総会では役員が選出され、共同代表に選ばれた永野仁・大阪経済大学教授があいさつ。民主主義は自分の暮らしているところから培ってこそ実現するものだと述べながら、子どもたちの日頃からのソフトな交わりが、差別意識を生ませないうえで重要だと語った。

 そのうえで、ジャーナリズムが言うほど若い人はナショナリズムに染まっておらず、資料を提供し連携を深めるといいものをたくさん持っているとしながら、今後も若い人と連携して会を発展させていきたいと抱負を語った。

 「アプロハムケ北大阪」では今後、@子どもたちの安全を守る同校の取り組みに協力する、A同校と日本学校の子どもとの交流を促進する、B同校の施設、設備充実のための活動を進めていく、Cその他、同校を支えるのに必要なことを楽しく行っていく−ことを基本に、さまざまな活動を展開していく計画だ。

 総会終了後、交流会が行われた。(李松鶴記者)

[朝鮮新報 2007.2.5]