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狂気の沙汰

 昨年から続く総連と同胞に対する警察当局の弾圧は、まさに狂気の沙汰だ。

 6日に行われた総連兵庫県本部に対する強制捜索は、20台にもおよぶ多くの大型警察車両と機動隊、捜査員を動員しての大げさなものだった。

 テレビで、暴力団による発砲事件が発生したというニュースが流れていたが、この事件ではパトカー10台ほどが現場に駆けつけただけ。警察当局は総連本部に何があると思ってこれだけの「重装備」で駆けつけたのだろうか。

 7日に行われた緊急集会では、警察官が本部会館に乗り込んでくる一部始終が収録されたビデオが上映された。本部の職員たちを口汚く罵り、女性職員にまで暴力を振るう警察官の姿は、とても「市民の安全を守る」人間とは思えない。

 漆間警察庁長官が「北朝鮮への圧力を担うのが警察」「北朝鮮が困る事件の摘発に全力を挙げる」と公言しているのは周知の事実。強制捜索に動員された警察官、機動隊の中には、「仕方なく」命令に従った人間もいるのではと思っていたが、当日の様子を現場で見たかぎり、そんな人間は兵庫県警には一人もいないようだ。

 同胞らの猛抗議に「逆ギレ」する機動隊もいた。彼らは自分たちに正義があると思っているのだろうか。だとしたら、洗脳されているとしか思えない。

 最近の国際情勢を見れば、日本がハシゴをはずされるのは火を見るより明らかだ。その時になって、警察当局は果たしてどのような態度を取るのか。ある意味で楽しみだ。(松)

[朝鮮新報 2007.2.12]