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近畿大会での連帯のあいさつ

−仲尾宏代表(朝鮮学校を支える会京滋) 解放後60余年間、在日朝鮮人は民族教育の明かりを灯し続けてきた。その志に感動し、支える会を作った。

 今回の一連の弾圧は、在日朝鮮人の生活や教育をはじめすべてをなくすためのものだ。

 過去、日本には「治安維持法」を振りかざして進歩的な政党や団体、社会主義者、自由主義者を弾圧した暗い時代があった。今回の在日朝鮮人に対する弾圧はその当時を彷彿とさせるもので、この動きは必ず止めなければならない。

 日本政府は、自由と民主主義を否定する動きを露骨にしている。こんな時だからこそ、在日の人たちと力を合わせて声をあげていきたい。

 民族の垣根を乗り越え、自由、民主主義、平和を実現するために共にたたかい、希望の持てる社会を作っていこう。

−原和美委員長(新社会党兵庫県本部) 今回の強制捜索は、在日社会への弾圧と言わざるをえない。ましてや学校にまで強制捜索の魔の手を伸ばすというのは、日本社会が危機的状況を迎えているということだ。

 日本政府は、憲法を改正して軍隊を持ち、再び戦争する道へ進もうとしている。在日朝鮮人への弾圧とこの動きは同じベクトルで進んでいるものであり、断じて許してはならない。

 12年前の阪神・淡路大震災の時、近隣住民の避難場所として朝鮮学校を開放してくれた時から、兵庫では草の根レベルでの交流と理解が着実に深まってきた。そして、朝鮮学校の厳しい状況を知り、支援の手を差し伸べてこれまで少なからぬ成果を収めることができた。

 この流れを止めないためにも、この街から、ここに集まった人たちが一致団結して弾圧を跳ね返そう。

−有元幹明共同代表(日朝国交正常化の早期実現を求める市民連帯・大阪) 6者会談を見てもわかるように、南北朝鮮が統一へと進んでいる中、日本はこれを全否定し逆行する方向へと向かっている。

 その端的な例が、今回の在日社会と在日朝鮮人に対する一連の強制捜索だと言える。

 一連の弾圧は、在日朝鮮人だけでなく、正しいことを主張する日本の労働者たちに対しても露骨に行われている。こうした日本当局の蛮行を許すまいと、声をあげてたたかっていこうと、大阪から多くの仲間が駆けつけてきた。

 警察当局の一連の弾圧は、在日朝鮮人だけの問題ではなく、私たち日本人の問題でもある。

 この流れを食い止めるため、最後まで手を取り合ってたたかっていこう。

−李鐡代表(在日韓国民主統一連合大阪本部) 同胞に対する前代未聞の政治弾圧に対し、同族として激しい憤りを覚える。

 先の6者会談により、朝鮮半島の核問題を取り巻く北東アジアの情勢は、緊張緩和への一歩を踏み出した。しかし、日本だけは唯一、対北強硬路線に固執して同胞に対する政治弾圧をさらに強化している。

 日本社会は今、平和と民主主義を尊重するのか、戦争への道へと突き進むのかの大きな岐路に立っている。

 日本政府が正しい政策を取るよう手を取り合って声を上げていかなければならない。

 私たちはこれからも、主義主張の違いを超えて、6.15共同宣言の基本精神である「わが民族同士」という理念のもとに団結し、日本当局による弾圧に打ち勝つとともに、祖国の自主的平和統一を実現するために共にたたかっていこう。

[朝鮮新報 2007.3.9]