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〈Tuttiと私 A〉 大好きな人の中で

 ウリ(みんなの)ユンス。

 成人チュッカヘヨ(おめでとう)。もう子どもではなく大人だね。

 20年を振り返ると早いような遅いような、必死に生きたように思います。

 ユンスは1987年2月27日、体重2940グラム、背48センチ、健康な体で生まれたよね。でも1カ月過ぎたあたりから母乳が飲めなくなり、一日中泣いてばかりいたね。病院で検査してもらったら原因はわからなかった。なぜそうなったんだろうね。発育はだんだん遅れ、体力もなくなり、肺炎、けいれん発作も起こし、入退院を何度したかな?

 痛がる注射、点滴、最悪な時はベッドに固定されることもあったね。こんなに嫌なことをされてもがんばって生きようとするユンスの姿を見て、オモニは、「死ぬなら早く(原文は「죽겠으면 어서」)」と何度思ったか。悪いオモニだったね!

 でも、ユンスだけががんばったんじゃないよ。ヌナ(姉)もヒョンニム(兄)も、ユンスが入退院するたびに2人で留守番していて、淋しい思いをさせていたのよ。

 ユンスは音楽が大好き、台風それも強風が好きですね。木樹が風でゆれるのを窓から見るのが好きです。

 また、舞踊部のヌナの芸術発表会だとか競演大会とかで大阪まで出かけたり。サッカー部のヒョンニムの遠征も行ったし。空手の試合にも一緒に出かけて追っかけをしながら応援したね。多分、ヒョンニムは嫌がっていたけどね。

 オモニも若かったからできたと思います。ストレス解消にもなったし…。

 ユンス!!

 成人をむかえてどうかな? 背150センチ、体重40キロ、少し小さい大人だけど感受性は強いですね。やさしいし。オモニはあなたを産んでよかったと思っています。あなたから教わることも多いし、あなたが居ることで周囲がなごみます。

 あなたを愛してくれるハラボジ、ハルモニ、親せきたち、在日同胞、それからTuttiの朝大生たち…。大好きな人たちの中に居て、まんめんの笑顔で喜んでいる姿を見ていると、オモニも自然に笑みがこぼれるよ!

 これから、うちの家族もヌナが嫁いでヒョンニムがお嫁さんをもらい、家庭環境も変わってくると思うけど、ユンスも大人だし、オモニも少しはユンスが自分の時間をエンジョイできるように手伝うから、オモニにもオモニの時間をちょうだいね。

 これから先、いつまで一緒に居れるのかわからないけど、オモニはユンスより一日でも長く生きていたいよ(原文は「어머니는 윤수보다 하루만 더 오래 살고싶어요」)。(ユンスオモニ)

[朝鮮新報 2007.3.12]