総連代表団の南朝鮮での活動 日本当局の総連弾圧と人権侵害を糾弾、支持をアピール |
団結して闘う決意を共有 総連中央国際局・徐忠彦局長を団長とする総連代表団が、民主労働党の招待を受け、2月27日から3月2日まで南朝鮮を訪問した。総連代表団は、民主労働党と南の社会団体、市民団体が共催する「民族学校生徒たちの人権蹂躙実態報告会及び討論会」「在日民族学校人権蹂躙実態国会議員懇談会」、国会本庁内の記者会見に参加し、日本当局の総連と在日同胞に対する政治弾圧と人権蹂躙状況、民族教育に対する差別と暴言など深刻な人権蹂躙実態を広く伝えた。また、南の政治家、統一、市民団体の代表、関係者たちとの交流を深めた。総連中央常任委員を団長とする総連代表団が南の政党や団体の招待で単独に南を訪問し、行事に参加するのは、解放後60余年の歴史の中で初めてのことだ。 南の国会議員との懇談会
総連代表団は2月28日、南の国会議員会館で「在日民族学校人権蹂躙実態国会議員懇談会」に参加した。 懇談会には、民主労働党のクォン・ヨンギル国会院内代表とリ・ヨンスン議員、開かれたウリ党のリ・ファヨン議員とリュ・ギホン議員の秘書たちが参加した。 懇談会では、徐忠彦団長が最近の日本当局の総連と在日同胞に対する政治弾圧と人権蹂躙の実態について説明した。また、東京朝鮮中高級学校の呉幸徳教員が、解放後から今日まで一貫した民族教育に対する日本当局の差別と弾圧状況について、神奈川朝鮮学校オモニ連絡会の孔連順代表が朝鮮学校生徒に対する迫害の実態と、それを心配する学父母たちの心情について吐露した。 クォン・ヨンギル議員は「総連と民族教育に対する弾圧は、最近の緊張のせいだと思っていたが解放直後から在日同胞たちが途切れることのない差別と虐待の中で、それをはねのける闘争を通して民族教育を守ってきたと言うことがよくわかった。これからは、できることをすべてしたい」と語った。 リ・ヨンスン議員は「南北関係が発展し、国際情勢も和解と平和に向かっているのに安倍政権がこれに逆らえば窮地に陥るだろう」と述べ、近日中に総連と民族学校を訪ね、日本当局の政治弾圧と人権蹂躙に対する実態を調査したうえで、日本の国会議員、政府当局者とも意見交換すると語った。 「6.15精神で同胞問題解決しよう」 同日、「民族学校生徒たちの人権蹂躙実態報告会及び討論会」が国家人権委員会庁舎で行われた。 クォン・ヨンギル議員、統一連帯ハン・サンリョル代表など集会を共催した民主労働党と18の統一、市民団体の代表と関係者、取材記者たち100余人が参加した。 集会ではまず、日本当局の総連と在日同胞に対する弾圧状況を収録したビデオ(総連映画制作所編集)が上映された。 つづいて集会では、総連の代表4人が民族教育に対する差別と弾圧、総連と在日同胞に対する政治弾圧と人権蹂躙の実態について具体的な例を挙げて説明した。 とくに、いつも人権蹂躙行為の的となっている当事者である東京朝鮮中高級学校の韓賢珠さん、厳しい情勢の中で子どもを送る孔連順オモニの生々しい体験と憤りがこめられた討論は、参加者たちの目頭を熱くした。 また、南の統一、市民団体の代表らが、日本の在日同胞弾圧の本質と課題、弾圧中断のための南北海外の共同対応方向などについて討論した。 キム・ウンジン最高委員は6.15共同宣言の「わが民族同士」の精神に則って、在日同胞問題を解決しなければならないと述べ、枝川朝鮮学校対策会議ファン・イジュン執行委員長は、在日同胞弾圧の本質と歴史的背景について詳しく述べた。 6.15共同宣言実践南側委員会青年学生本部キム・ホ執行委員長は、何よりもひとつの民族という観点で総連同胞を見なければならないと語り、南北海外の共同対応方向について述べた。 集会では「在日同胞弾圧中断を求める韓国市民団体共同声明」が採択された。 また、この日、国会庁舎内で記者会見が行われた。 各界団体、人士と活発な交流 総連代表団は訪問期間中に、民主労働党の幹部たちや統一運動の元老たち、進歩的な社会団体や市民団体の代表と関係者たち、各界の著名人士たちの歓待を受け交流を深めた。 晩さん会で発言した南の人士たちは、今回の総連代表団の訪問は、解放後60余年の歴史の中で画期的なことだ、総連と在日同胞に対する弾圧は民族に対する挑戦であり、総連と在日同胞の正義の闘争は必ず勝利するであろうと語った。 一方、総連代表団は1日に「3.1節88周年民族自主大会」にも招待されたが、南朝鮮当局の不許可措置によって参加することができなかった。 露骨な尾行や妨害行為に総連代表団は祖国分断の痛みも覚えた。 [朝鮮新報 2007.3.20] |