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5カ所で行われた子育て経験交換会 「若いオモニのネットワークを」

 2月24日から3月17日まで、東京、名古屋、大阪、小倉、仙台の各地で行われた子育てに関する経験交換会。女性同盟中央が主催して行われた経験交換会には、就学前児童を持つ20〜30代の若いオモニたちが多数参加。「子どもたちをみんなトンポトンネで育てよう!」というスローガンのもと、就学前の同胞児童を一人でも多く見つけ出す運動をさらに活発に展開していくうえで、大きなきっかけを作った。

経験を共有

活発に意見交換するオモニたち(仙台)

 5カ所で行われた交換会には200人以上のオモニたちや活動家らが参加した。交換会では、「共に考えよう、オンマたちの子育て」と題したワークショップが行われたほか、各地で活動している子育てサークルの運営状況や子育て支援事業などについて幅広い意見交換が行われた。

 今回の交換会は、5カ所に分けて開催したことにより、20〜30代のオモニたちを子育て事業の主人公として運動を展開できるきっかけとなった。また、就学前の同胞児童を探し出す活動、とりわけ子育てサークルの活動経験を共有したことで、同事業における地域的な格差をなくし、地域の特性に合ったサークルを設立できる展望を開いた。

 一方、参加型のワークショップを通じて、家庭教育の重要性とオモニが果たす役割の大切さの再認識とともに、子どもたちを立派な朝鮮人として育てていくうえでのオモニたちの役割をさらに高める契機となった。

交流活発にしたい

交歓会には多くのオモニたちが参加した(大阪)

 経験交換会に参加したオモニたちからは、多くの感想が寄せられた。

 山口コグマクラブの朴慶美さんは、「ワークショップでオモニたちの意見を聞き、多くを知り子育ての参考になった。また、各地のサークルの資料も参考になったし、とりわけブログを見て思うところが多かった。これからはブログを通じて地域間の交流も活発になると思う」との感想を寄せた。

 京都在住の任敬玉さんも、「久しぶりに集いに参加できてとてもよかった。地域の子どもたちを一人でも多く探しだし、友だちが増えればどんなにいいことかと思った。他地方から嫁いできた若いオモニたちが、同胞と出会える場を作ることがとても大切だと感じた」と語った。

 そのほかにも、大阪での交換会では、「子どもが楽しいのはもちろんだが、もっと大切なのは、オモニたちが楽しくなければならないということ。子どものためというより、オモニのためにというスタンスでサークルを運営していくことが大事」「若いオモニたちがくつろげる場を作るという初心に戻ることができた。帰ったら早速行動に移したい」などの意見が出たほか、仙台での交換会では、同胞が距離的に離れて暮らしているからこそ、若いオモニたちのネットワークを強くしなければならないとの意見が出された。

 現在、子育て支援事業は、組織と同胞社会全体で取り組むべき問題としてクローズアップされている。子育ての「第一線」でがんばっている若いオモニたちのネットワークが広がっていくことは、同胞社会にとってもプラスになることだ。(李松鶴記者)

[朝鮮新報 2007.3.26]