top_rogo.gif (16396 bytes)

大阪 「自主と平和のための全国フォーラム」

幅広い人々がスクラムを組み現状を変えていこう

 金日成主席生誕95周年記念 金正日総書記生誕65周年記念「自主と平和のための全国フォーラム」(主催=チュチェ思想研究会全国連絡会)が7日、アピオ大阪(大阪市)で行われ、全国のチュチェ思想研究者や市民、総連大阪府本部の活動家、府下在住の同胞ら200余人が参加した。

飛躍を目指して

7日に行われた「自主と平和のための全国フォーラム」

 フォーラムではまず、キムジョンイル著作研究会全国連絡協議会の家正治代表世話人(姫路獨協大学教授)が開会のあいさつ。「先進国と後進国との落差など山積された現状を変えるためには、自主と平和を望む広範な人びとが連帯、スクラムを組み大きく飛躍していくことが必要だ」と強調した。

 続いて、主催者を代表しチュチェ思想研究会全国連絡会の佐久川政一会長(沖縄大学名誉教授)が発言。松岡徹参議院議員(民主党)、総連中央の徐忠彦国際局長、日本キムイルソン主義研究会の田代菊雄会長(ノートルダム清心女子大学教授)が来ひんのあいさつをした。

 松岡議員は「今の日本の悪い流れを変えるのは市民のつながり」だと指摘した。

 徐局長は、3月3日に日本当局の総連と在日朝鮮人に対する不当な政治弾圧と人権蹂躙行為を糾弾、抗議し、全国1万5000人規模で行われたデモに賛同、声援してくれたチュチェ思想研究者らに謝意を表した。そして「強盛大国の黎明」を目の当たりにしている朝鮮の現状に言及しながら、6者会談の進展によりもたらされた共存共栄の歴史的な流れに、日本は逆らえないだろうと展望した。

開幕した新時代

200余人の聴衆で熱気に包まれたフォーラム

 フォーラムでは、チュチェ思想国際研究所の武者小路公秀理事(アジア太平洋研究センター所長)、韓東成理事(朝鮮大学校教授)がそれぞれ「自主と平和の時代の開幕」「人間中心の社会をめざす朝鮮」と題し講演した。

 武者小路理事は、国際政治を研究している立場から「フォーラム会場外の世界がなぜ冷たいか」について熱い議論を展開した。

 武者小路理事は、大国へのレジスタンスは「テロ」だと言われるものの、2005年ごろから、反植民地の気運が高まり「自主と平和の時代」が開幕したと指摘した。そして、グローバル化する植民地主義に国を挙げ対抗し、政策を進めてきた朝鮮と在日、日本人、中国人など幅広い人たちが共同戦線を張っていこうと強調した。

 韓理事は、2月3日から3月7日にまで朝大生らを引率し朝鮮を訪問、嵋谷協同農場、泰川4号発電所などを見て回った過程で、「強盛大国の黎明」を実感したと語った。

 そして、核保有国としての「強い国力」が「経済大国」への地盤を固める土台であり、それこそが「黎明」であると指摘。「先軍政治」がいかに賢明であったのかは今日、朝鮮をとりまく環境に如実に現れており、その基礎に人間中心のチュチェ思想があると強調した。

 フォーラムでは、各地区、各団体の代表者らがあいさつした。代表らは一様に、日本でのマスコミ報道を鵜呑みにせず、各地で日朝友好促進のための運動を引き続き展開していく決意を披瀝した。

 また、大阪朝鮮歌舞団の歌と踊りからなる文化公演が行われた。

 フォーラムの最後に、チュチェ思想研究会全国連絡会の花輪不二男事務局長が閉会あいさつをした。事務局長は「青年組織が育っていることはうれしいこと。今日のフォーラムの盛り上がりを各地域で生かしていくことが重要」であると強調し、「それぞれの自主性を認め助け合っていこう」と参加者に訴えた。(李東浩記者)

[朝鮮新報 2007.4.18]