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東京・足立のデイサービスセンター朝日開設祝賀会

ハッキョに作られた初の高齢同胞福祉施設

 東京都足立区の東京朝鮮第4初中級学校で15日、デイサービスセンター朝日開設祝賀会が400人の同胞の参加のもと、盛大に行われた(写真)。

 地域に高齢同胞福祉施設を開設するのは、総連第20回全体大会で示された2大中心柱を確立するうえで、焦眉の課題となっていた。

 祝賀会で報告をした総連足立支部の黄明委員長は、デイサービスの特徴について@総連結成以来、初めてウリハッキョに開設された教育、福祉事業をする複合施設A同胞医療施設との連携の下に、高齢同胞の健康維持に寄与B東京の総連支部の中で、都行政の許可申請を受け初めて介護保険が適用される高齢者福祉施設C総連支部管下の各機関と分会などの後援などを挙げた。

 あいさつした総連中央の高徳羽副議長兼同胞生活局長は、今回の高齢者福祉施設の開設が、総連で99番目になると述べ、学校の施設の中に介護施設が作られるのは同胞社会、総連の歴史上初めてのことだと指摘し、祖国とともに足立の同胞社会にも黎明が訪れていると語った。

 祝賀会では、センターのメンバーが紹介された。

 宋光守所長は「まだ未熟だが、組織と同胞社会を守り発展させてきた1世たちを大切にする一心で活動したい」と決意を述べた。

 また、この間、施設の工事を親身になって支援した同胞商工人と日本の業者、運営委員会の準備メンバーらが紹介された。

 会の2部では、高齢同胞福祉施設の開設を心から祝い、これからの同胞社会を担っていく決意を込めた東京第4初中の生徒、朝青、青商会のメンバーら100余人による祝賀公演が披露された。

 地域の同胞社会を築き、守ってきた1世たちに大きな喜びを与えようと、3カ月もの間、猛練習に励んできた朝青員たちの合唱や重唱、舞踊は参加者たちの熱い声援と拍手喝さいを受けた。

 また、今年1月に20代から40代のメンバーで結成された足立吹奏楽団は、演奏や伴奏に大活躍をした。

 公演を観覧した参加者らは「しっかりした青年たちがいるので、足立の未来は明るい」と口をそろえた。

 この日、学校内に作られたデイサービスセンターには、多くの同胞が詰め掛け送迎用の車、大型テレビ、ベッドなどが備わった施設を見て回った。

 また、一日体験デイサービス、相談受付も行われ高齢同胞たちが参加した。

 康賞★さん(84)(★=王へんに基)は、なぜこんなに遅かったのかと指摘しながらも「それでもこのように始まったのはうれしいことだ。いろいろ難しいこともあるだろうが、みんなで力を合わせ多くの同胞に喜びをあたえてほしい」と語った。(成)

[朝鮮新報 2007.4.20]