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一人ひとりが主人公に

 「傍観者、評論家になるのではなく、みんなが主人公になって、今の時代に合った運動を展開していかなければならない」

 6日に行われた「朝鮮総聯と在日朝鮮人への不当弾圧真相報告集会」で、金舜植弁護士はこのように訴えた。

 日本当局による総聯と在日同胞に対する不当な政治弾圧がとどまるところを知らない状況の中、金弁護士の訴えはとても大切なことだと思った。

 6者会談を見てもわかるように、朝鮮半島を取り巻く情勢は緊張から和解へと進みつつあり、この大きな流れが逆行するというのは現実的にもありえない。当然、強硬一辺倒の日本も今の姿勢のままでいられるわけがない。

 とはいえ、「総聯つぶし」に血眼になっている日本当局の横暴が収まるまで、じっとしているわけにもいかない。

 今年2月、総聯兵庫県本部会館に対する強制捜索が行われた際、大阪や京都など近畿の各地から多くの活動家がいち早く本部会館に駆けつけた。一方で、兵庫県下の同胞たちも駆けつけ、体を張って警察当局の不当な弾圧を厳しく糾弾した。学校を土足で踏みにじられた滋賀の同胞たちも、当日はもちろんその後も街頭宣伝や署名活動など、地道な運動を展開している。

 組織に対する弾圧を自分の問題としてとらえ、想像(創造)力を発揮して一人でも多くの同胞が参加できるような地道な運動を、一人ひとりが主人公になって作っていくことの大切さを痛感する今日このごろである。(松)

[朝鮮新報 2007.4.23]