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「生野コリアカルチャーセンター」を新設

「民族文化の総合拠点に」

新設の集いではセンターの目的と活動内容が説明された

 新しい世代の同胞たちが民族性を培ううえで、朝鮮語はもちろん朝鮮の歌や踊り、食生活習慣などに触れる場を提供することはとても大きな役割を果たす。常設の民族文化センターを立ち上げるために昨年8月から着々と準備を進めてきた総聯大阪府本部では、生野全域を包括する「生野コリアカルチャーセンター(ICCC)」を6月15日を前後して新設する運びとなった。12日にはICCCの置かれる生野東支部会館で新設の集いが催され、センターの目的と活動内容などについて説明された。

 ICCCは、同胞らに民族文化を通じた交流の場を提供すると共に、日本市民との文化交流を通じて朝・日親善事業に貢献し、朝鮮文化の情報を収集、発信する総合的な文化情報基地としての役割を果たしていくことを目的にしている。

 活動内容は大きく6つあり、@生野地域の4つの支部にある30の文化教室および文化サークルのネットワーク形成と宣伝活動、Aセンターが独自に3つの文化教室を運営、B専門講師の発掘および派遣、C朝鮮の民族文化に関連する活動や行事の案内、書籍やビデオのレンタル事業、D映画、ビデオの定期的な上映と健康器具の設置による体力増進事業、E朝鮮茶専門店の運営などである。

「テボピラ」の練習風景

 センターが独自に運営する文化教室では、朝鮮語教室と同胞マジシャンである安聖友氏を講師に招いて「誰でもできる簡単マジック」など、30〜40代の若いアボジたちを対象にしたさまざまな講座、「テボピラ」が行われている。

 「テボピラ」とは、現在南朝鮮でブレイクしているテコンドーとボクシングを融合させたコリアンエクササイズである「テボ」をさらに進化させたもので、テコンドーの基本動作をベースにボクシングエクササイズの動きをプラスし、緩やかな動きが欧米で人気のピラテスを取り入れたまったく新しいエクササイズ。

 ICCCでは今後、同胞に限らず日本のジムにも「テボピラ」を普及していく。総聯大阪府本部では、ICCCの活動が軌道に乗った時点で、これを大阪全域に広めていく展望を立てている。(李松鶴記者)

[朝鮮新報 2007.521]