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「国鉄松前線敷設工事殉難者慰霊法要」

総連、民団、町民らが参列

23回目になる慰霊法要

 「国鉄松前線敷設工事殉難者慰霊法要」が3日、北海道松前郡松前町の専念寺で行われた。

 この慰霊祭は、植民地統治下の1942年から軍事利用目的で始まった松前線の敷設工事に、強制的に駆り出され犠牲になった朝鮮人、中国人のために専念寺住職をはじめとする発起人たちが、松前町民を中心に集めた募金で専念寺境内に慰霊碑を建立した1985年以来、毎年運営委員会により行われ今年で23回目になる。

 過去の不幸な歴史を忘れることなく、平和について再び考えようという趣旨をこめて、毎年「憲法記念日」の5月3日に行われてきた。当日は、松前町本町仏教会の僧侶たち14人と松前町長をはじめとする町民、総連函館支部と民団函館支部の役員、同胞ら約70人が参加した。

 慰霊祭のあと行われた懇親会で、参加者たちは交流を深めながら、最後には慰霊碑建立発起人の一人である浅利政俊氏の呼びかけで「アリラン」を合唱し、犠牲者の冥福を祈った。【函館分局】

[朝鮮新報 2007.521]