〈みんなで子育て オンマ、オリニサークル紹介 H〉 神奈川・湘南西湘 「アロンダロンキッズ」 |
助け合いえる関係築きたい 始まりはランチ
今から4年半ほど前、他地方から来たお嫁さん同士で仲良くしようと毎月1回集まってランチを食べるようになったのが、「アロンダロンキッズ」の始まりでした。当時は、和食レストランやバイキングに出かけ、おいしいものを食べながらおしゃべりをすることが子育て中のオンマたちの息抜きであり、他地方から来たお嫁さんたちにとっても、友だちを作れるとてもいい機会でした。 しかしだんだん参加人数が増えるとともに、大きくなった子どもたちがじっとしているはずもなく、子ども連れでのランチはきびしくなってきました。そんな時、女性同盟支部の委員長が「だったら分会事務所を使えば」と声をかけてくれ、現在の形に落ち着きました。 「アロンダロンキッズ」では今、メンバーが毎月1回支部に集まり、ランチをみんなで食べています。その間子どもたちは、女性同盟委員長や保育資格を持っている先生が見てくれます。子どもたちは絵を描いたり、折り紙をしたり、ビデオ「ウリウリコッポンオリ」を見ながらみんなで踊ったりしています。子どもたちも女性同盟委員長にとてもなついて、各家庭で使わなくなったおもちゃやビデオもたくさんあるので、遊ぶのには事欠きません。ミニすべり台やプラレールもあります。 女性同盟委員長は、子どもの面倒だけでなくおいしい料理を用意してくれることもあります。 子どもをしっかり見てくれているので、オンマたちは安心して子育ての悩みやウリハッキョのことなどの話ができます。また、子どもと一緒にお菓子作りをしたり、劇を見にいったりもします。 「心地よい場所」
「アロンダロンキッズ」では、「みんなが楽しく集まれるよう、強制しない形を取ること」(李蓮美責任者)、「いつ誰が新しく来てもすぐになじめるようなオープンな雰囲気を保って、集まった時間がオンマとオリニ両方にとって心なごむ時間であるように」(張永貴副責任者)ということを常に心がけながら会を運営しています。 「アロンダロンキッズ」のある湘南西湘地域は、同胞の住んでいる範囲が広く、子どもの年齢層も広いので、子どもたちの体調やオンマたちの都合に合わせて日時や内容を決めるのが結構大変です。最初の頃は3〜4組だけでも集まってやっていましたが、今では全部で16組のオンマ、オリニがいて、常に10組前後のオンマ、オリニが来てくれます。 「アロンダロンキッズ」のいいところは、「他地方からお嫁に来たり、引っ越してきたりしたオンマにとって本当に心地よい場所であり、子どもたちにとってもウリマルが飛び交う環境が家以外にもある点」(張永貴副責任者)、「子どもがまだ小さいので、先輩オンマの話を参考にしたり、アドバイスをいただいたり、いろんな意見を交換したり。また、子ども同士が就学前に出会うことで、ウリハッキョに入るときの不安や心配が少しは軽くなる気がします」(金利恵オンマ)、「結婚してすぐ子どもができたので、ほとんど引きこもりだった私を『発掘』してくれた。おかげで、希薄になりつつあった在日ということを思い出させてくれる場になっています」(李佳芳オンマ)などなど、数え上げたらきりがないほどです。 「アロンダロンキッズ」では、これからも和気あいあいとした雰囲気はそのままで、本当に困ったときに助け合える関係を築けていけたらいいと思っています。またメイク教室や体操教室など、オンマたちが「やりたいこと」を実現していこうと思っています。【「啓先・メンバー】 「アロンダロンキッズ」に関する問い合わせは、女性同盟湘南西湘支部(TEL 046・746・5012)まで。 [朝鮮新報 2007.6.11] |