女性同盟足立支部結成60周年 DVD上映など多彩な行事
「Herstory あの日あの時みんな若かった!」
「女性同盟足立支部結成60周年祝賀同胞女性たちの集い」が1日、東京都足立区のマリアージュ玉姫殿で行われた。集いには女性同盟東京・足立支部の康年才委員長をはじめ地域の同胞女性、総連支部、商工会、青商会、女性同盟東京都本部、ハナ信用組合足立支店の代表らと「朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会」の清水澄子代表ら延べ320余人が参加した。
若い世代が主となり
歌い踊り60周年を祝った
1部の記念式典では、まず康委員長があいさつをし、60年の歴史を振り返りながら、民族性を固守し先代が守ってきた輝かしい伝統を継承発展させていこうと呼びかけた。
続いて清水澄子代表が「戦後日本の歴代政府が敵視政策を続ける難しい状況の中で、60年間民族の尊厳を守って力強く生き抜いてきたみなさまに心からおめでとうございますと申し上げたい」と称えた。
また総連東京・足立支部黄明委員長が「今日の集いを機に、愛族愛国運動を開拓した1、2世から渡されたバトンを若い世代が引き継いでいこう」と祝辞を述べた。
式典の最後には女性同盟足立支部の60年の歴史を刻んだDVD「Herstory あの日あの時みんな若かった!」が上映された。
参加者らは鑑賞を終え「60年も経ったなんてあまり実感がなかったけれど、DVDを見てこれまでの歩みが走馬灯のように浮かんできた」などと60年の歴史を感慨深げに振り返った。
会場のロビーにはネイルアートや携帯電話のアートコーナーが設けられ1、2世の顧問らも楽しんでいた。
老若男女みんなで祝い
思い出話に花を咲かせる参加者ら
2部の祝賀パーティーは、李日任前支部委員長の祝杯のあいさつで始まり、盛大に催された。
足立区議会ふちわき啓子副議長と前区議会議員の野中栄治事務局長が来ひんのあいさつをし、女性同盟足立支部の60年の歴史を称え日朝の友好発展を祈願した。
参加者らは会食を楽しみながら思い出話に花を咲かせた。
舞台では、歌や踊り、楽器演奏などが披露され会場をいっそうにぎわせた。
参加者らは新進バイオリニスト・崔誠一さんのバイオリンの心地良い音色に魅了され、女性同盟顧問らによる女性重唱と青商会、商工会を中心とした男性重唱に大きな拍手を送った。
子どもから顧問まで各分会の代表ら29人が出演したチョゴリファッションショー「美しき60年」では結婚式の衣装をはじめ多種多彩のチョゴリが披露され絶賛を博した。
思い出トーク「心の宝物」では3人の代表がそれぞれ女性同盟足立支部や顧問らに対する思いを語った。
60周年を祝う男声重唱
朝鮮大学校の金哲秀講師は、オモニ・韓福順さん(79)がチョゴリファッションショーに出演すると聞き、家族4人で応援にかけつけた。
金さんは、キムチ屋を営みながら女手一つで5人の子どもたちに民族教育を受けさせ、また40年近くもキムチを漬けてその味を地元はもちろん日本各地の食卓に届けたオモニの歩みについてふれながら、在日同胞の歴史を研究するうえで「大学でも同胞女性たちの歴史を必ず学び伝えていきたい」と述べた。
続いて足立区在住の金剛山歌劇団員らによる華麗な舞台が繰り広げられると、会場の雰囲気は最高潮に達した。
2部の最後には高級ホテルの食事券など豪華賞品が当たる抽選会が行われた。
力を合わせて
好評を博したチマ・チョゴリファッションショー
チョゴリファッションショーに出演した西新井分会の高仁順(51)さんは足立に住んで21年が経つ。「嫁いできたときに何もわからなかった私を足立の同胞たちは温かく迎え入れてくれた。これからもみんなと力を合わせて女性同盟足立支部を輝かせていきたい」と笑みを浮かべた。
参加者らは口々に「何年先も祝えるようにがんばっていかなければ」と新たな思いを胸に会場を後にした。
「葦が立つ」ことから「足立」と名づけられたとされるこの地。まるでどんな逆境にも負けずしなやかにたたかい続ける足立の同胞女性らを象徴しているかのようだ。(文=姜裕香記者、写真=文光善記者)
※DVDの問い合わせ=女性同盟足立支部(TEL 03・3889・2779)。
[朝鮮新報 2007.7.9]