鳥取青商会が結成 地域同胞社会発展に貢献 |
在日本朝鮮鳥取県青年商工会結成大会が2日、米子市の大和会館で行われ、総連鳥取県本部の朴井愚委員長と県商工会の李吉雨会長をはじめとする活動家と同胞、青商会中央の姜泰龍会長をはじめとする11人の役員など約120人が参加した。 大会では1部で結成式、2部で祝賀宴が行われた。結成式では準備委員会の張修次委員長が報告を行い、青商会結成に至る経緯と愛族愛国運動の代を受け継いでいく青商会の役割などについて指摘した。 続いて、張修次会長と姜武一氏(経営企画部担当)、梁炳植氏(民族文化部担当)、申昌浩氏(総務部担当)の各副会長、任国主幹事長をはじめとする第1期の常任役員らが選出された。
総連本部の朴井愚委員長は、「結成までも大変な道のりだったと思うが、これからはもっとがんばってほしい。青商会の結成は、新しい世代の青年たちが活動していくための母体ができたということだ。今後、会員たちは自ら情報を発信しながら青商会組織を発展させてほしい」と強調した。 2部の祝賀宴では、岡山で行われた民族フォーラムで紹介されたビデオが上映されたほか、岡山朝鮮初中級学校生徒らによる公演とマジックショー、青商会会員らの合唱などが披露された。 参加者らは、「鳥取では近年まれに見る大規模なイベントだった。やはり新しい世代の青年たちは頼もしいということを実感できたし、鳥取での在日朝鮮人運動の明るい未来が見えるようだった」「とにかくうれしい。最近、鳥取の同胞社会がどうなるかと心配していたが、代を受け継ぐ青商会メンバーの姿を見て、安心した。鳥取同胞社会の未来はとても明るいということを確信した」と感想を述べていた。 明るい未来が見える 青商会結成のため、30代を中心とした同胞青年たちは8カ月にわたって準備を進めてきた。彼らはこの間、多くの同胞たちと会い話を聞く過程で、在日同胞社会を取り巻く厳しい状況を肌で感じるとともに、同胞たちの悩みやニーズなどを実感した。 また30代の青年商工人として、鳥取同胞社会の発展のために何をすべきであり、どのような役割を果たすべきかについて真摯に討論を重ねてきた。 そもそも、鳥取で青商会が結成されたのにはそれなりの理由と経緯があった。 8年前、山陰朝鮮初中級学校が岡山朝鮮初中級学校と統合したことを受け、20、30代の同胞青年たちは自分たちの団結の場を無くしてはいけないと2000年に朝青組織を10余年ぶりに再建。幅広い同胞青年たちと連携を深め、民族性を伝える活動を活発に行った。 また、01年には20、30代の家族たちが交流を深める場である「トトリ(どんぐり)会」を結成し、定期的なイベントや交流の場を設けてきた。 そして、朝青と「トトリ会」の活動をさらに発展させることによって、地域同胞社会を活性化させようと昨年末、青商会結成という結論に達した。 今年初めには青商会結成に関する説明会を開き、5月17日には青商会中央と京都、岡山青商会の協力を得ながら鳥取青商会結成準備委員会を7人のメンバーで立ち上げた。 その後は、2週間に1回ずつ会議を開き、活動の方向と運動の内容について議論を重ねながら、役割分担と同胞宅への訪問、財政確保のための広告募集活動などを積極的に行ってきた。 張修次・初代会長は、「これからは青商会のメンバーが心を一つにして、情熱と友情で鳥取の在日朝鮮人運動発展のためにがんばっていこう」と締めくくった。【鳥取支局】 [朝鮮新報 2007.9.10] |