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朝鮮人無縁遺骨合葬者追慕祭

愛知の遺骨調査会が主催

 朝鮮半島出身者遺骨調査会(愛知)主催の「東山霊安殿」朝鮮人無縁遺骨合葬者追慕祭が12日、石川県総持寺の供養塔前で行われた。

 この供養塔には、日本各地の火葬場残骨灰が埋葬されているが、朝鮮人無縁遺骨77人分が身元調査もされないままに合葬されたことで大きな問題となった。

 調査会は、この問題をはじめ愛知県の遺骨問題調査のために総連愛知県本部と民団愛知県本部が中心となり、日本の市民団体、個人を含め、昨年7月30日に実質発足。南朝鮮内で判明した6人の遺族とともに追慕祭を開催するため、名古屋市との交渉やカンパの呼びかけなどを行ってきた。

 毎年9月12日に、残骨灰処理業者主催で総持寺による慰霊祭が行われていることから、この日にあわせての追慕祭開催となった。残念ながら南朝鮮から遺族は参加できなかった。

 追慕祭は、「ハヌルタン」主宰朱巴子氏の「パラの舞」で始まり、77人の名前の読み上げと黙とう、読経と焼香、調査会事務局からのあいさつ、「千の風になって」朝鮮語版の合唱の順で行われた。

 追慕祭には、「東山霊安殿」を管轄している名古屋市社会福祉協議会からも熊澤章総務部長はじめ代表2人が初めて参加したほか、総連石川県本部の盧秀吉委員長と市民も参加した。金沢市在住のある同胞は、故郷の遺族の気持ちを思い真心を込めて祭祀の料理を徹夜で仕度した。

 調査会では、多くの人々からのカンパを基に遺族を招いての追慕祭の開催を目指し、この歴史を伝えるための活動を継続していく予定だ。【朝鮮半島出身者遺骨調査会】

[朝鮮新報 2007.9.22]