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第30回医協学術報告会 結成30周年を振り返る

 在日本朝鮮人医学協会結成30周年を記念して第30回医協学術報告会が11月18日、東京の日本青年館で行われた。

 各地の医協会員と同胞医療人、医療系学生と朝鮮学校の保健担当教師、介護福祉関係者140余人が参加した(写真)。

 報告会では、医協中央の李大国会長が開会の辞を述べた。

 李大国会長は、「会員らが臨床の現場で得た研究成果と同胞医療奉仕活動での経験を集大成するこの場を今後も実りあるものにしよう」と訴えた。

 続いて医科、看護など6つに分かれて行われた分科会では、介護分科と学校保健分科が注目を集めた。

 両分科では、豊かな同胞社会を築いていくうえでの、医協会員らの活動の一端が紹介された。特に、学校保健分科で発表された神戸朝鮮初中級学校の「障がい児教育について」と、介護分科で発表された「在日同胞高齢者の精神疾患および認知症状と言語に関する調査」は、各分野で指針とすべき重要な内容が込められていた。

 また午後の全体会議では、学校保健に関する研究報告があった他、「在日同胞たちの精神疾患の歴史と現在」と題してシンポジウムが行われた。

 研究報告では、医協兵庫支部看護部会が「朝鮮学校学生に対して行った定期的なカウンセリングに関する経験」、臨床発達心理士の成基香氏が「発達障がい児に対する研究」と題して報告した。

 また、「在日朝鮮、韓国人と日本の精神医療」の著者である黒川洋治氏が基調報告を行った。

 シンポジウムに続いて行われた懇親会には、総連中央の梁玉出教育局長と中央団体、事業体の責任者らも共に参加した。

 参加者らは、「同胞訪問運動」をはじめとする総連21全大会決定を貫徹するための活動に積極的に取り組んでいく決意を新たにしていた。(松)

[朝鮮新報 2007.11.30]