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女性同盟大阪、日本市民と共同で集会と街頭宣伝

「連帯して朝・日友好勝ち取ろう!」

弾圧の不当さ訴える

歌と朗読を披露したムグンファサークル

 「07とめたいんや戦争! 守るんや命!」3.11行動(主催=「3月行動を呼びかける女たち」)が3月11日、大阪の北区民センターで行われた。会場には500人を超える人が集まり、集会は反戦と平和を願う熱い雰囲気の中で行われた。

 集会では、さまざまなワークショップと共に自立支援法と教育基本法改悪に反対する報告がなされたほか、ノンフィクションライターの島本慈子氏による講演、小劇場やリレートークなどが行われた。

 集会には、女性同盟大阪、滋賀の活動家とオモニたちも多数参加。展示コーナーでは05年10月以来の日本当局による総連弾圧に関するビデオの放映と、たたかいの模様を収めた写真パネルの展示、抗議署名への協力などを訴えた。また、舞台では女性同盟ムグンファコーラスのメンバー11人によるアピールと滋賀朝鮮初級学校への不当な強制捜索への怒りを込めた歌と詩の朗読を披露した。

集会には500人が参加した

 04年3月、自衛隊のイラク派兵に反対してさまざまな立場の女性たちが集まって、「3月行動を呼びかける女たち」を結成。戦争を止めることと命を守るという一点で共に行動しようとこれまで活動を続けてきた。女性同盟大阪府本部も、1年前から実行委員会に参加し連帯を深めてきた。

 集会のアピールは、働いても働いても生活が苦しく、年金や医療、福祉は削られ将来に不安を抱かざるをえない市民の現状に触れながら、にもかかわらず大企業は利潤を増やしていると指摘。戦争をするための憲法改悪に反対し、自衛隊の海外派兵反対とイラクからの即時撤退、沖縄での新基地建設を許さないことや「日の丸・君が代」など愛国心の押しつけ反対などを訴えながら、朝鮮への経済制裁をやめるよう日本政府に強く求めた。

「在日の思い伝わった」

3月29日に行われた街頭宣伝

 女性同盟が準備した展示コーナーを訪れ、舞台公演を見た日本市民らは、在日朝鮮人が置かれている現状に怒りを禁じえない様子で、今後さらなる連帯が必要だと口をそろえて語った。

 市民らは、「朝鮮の人々の歌はすばらしかった。オモニたちの歌と朗読を聞いてもらい泣きしてしまうほど感動した」「オモニたちのコーラスは、在日の人たちの思いが伝わる内容だった。これからも日々連帯するためのたたかいがさらに必要だと思った」などと率直な感想を漏らした。

 また、「在日の人たちに対する弾圧を通じて、日本が過去に逆戻りしつつあるということに愕然とした。絶対に戦前に戻るようなことを許してはならない!」「国家権力が在日の人々の人権を奪っているという現実は決して許されてはならないこと」などと、日本政府の不当な政治弾圧を厳しく非難する声も多数聞かれた。

 女性同盟で準備した展示コーナーでは、休憩時間の短い間に160人以上の市民らが抗議署名に協力した。

 一方、3月行動の一環として在日朝鮮人と民族学校に対する政治弾圧と人権蹂躙に抗議する「朝・日女性たちの抗議行動」が3月29日、JR大阪駅前で行われた。宣伝活動には朝・日の女性ら約60人が参加。アピールの読み上げとビラ配りなどを行い、道行く多くの市民らに総連組織と在日朝鮮人に対する日本当局の政治弾圧の不当性を強く訴えた。

 抗議行動に参加した日本市民たちは、在日朝鮮人に対する日本当局の弾圧は日本人の問題であり、拉致報道をはじめとするマスコミの反朝鮮、反総連キャンペーンに惑わされることなく、真実をしっかりと見つめて互いの連帯を強め、朝・日間の平和と友好を共に勝ち取っていこうと語った。【女性同盟大阪】

[朝鮮新報 2007.4.28]