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在日朝鮮学生学術文化フェスタ07 未来を開拓しよう!

朝高生らも参加した青春フェスタ

 「在日朝鮮学生学術文化フェスティバル2007」が24、25の両日、朝鮮大学校で行われた。朝大と留学同が5年ぶりに共同で行ったフェスティバルには、朝大生と各地の留学同の学生らが参加した。

 フェスティバルでは、朝大の張炳泰学長が「祖国と民族のための学問探究の日々を振り返って」と題して特別講演を行った。

 張炳泰学長は、祖国からの教育援助費と奨学金をもらいながら学んだ大学生時代と朝大での教員生活、朝鮮の科学者たちとの共同研究などについて振り返りながら、学問探究において民族的主体を持ち、朝大教員として実りある生活を送ってきたと語った。

 また、人生の正しい道を歩んでこそ誠実な人々と出会えるもので、在日朝鮮人が正しい道を歩むためには祖国と組織がなければならないと強調した。

 そのうえで、強盛大国建設と祖国の統一、朝米関係の進展など、21世紀は朝鮮半島と在日朝鮮人にとって歴史的な転換期であり、在日朝鮮大学生の未来は明るいと指摘。時代のニーズに合った有能な人材になることを望むと締めくくった。

 続いて、「在日朝鮮学生たちの未来と可能性」と題したパネルディスカッションが行われた。朝大政治経済学部の韓東成教授、同朝鮮現代史講座の李炳輝講師、埼玉大学の鎌倉孝夫名誉教授が出演し、示唆に富む発言をした。

 パネラーたちは、「厳しい情勢だからこそ、これを批判する視点と意識が持てる教育が重要」(鎌倉孝夫名誉教授)、「在日朝鮮人の権利問題は未解決だ。正しい歴史認識に基づく現状認識と運動の主体形成が課題」(李炳輝助手)、「北南関係と朝米、朝・日関係は互いに関連しており、近い将来必ず解決する。大切なのは、情勢の流れに沿って在日朝鮮人運動の主体を形成するということ」(韓東成教授)だと語った。

11編に論文賞

 フェスティバルでは、分科別論文発表会も行われた。

 「統一祖国と在日同胞社会」「日本社会と在日同胞社会(歴史)」「日本社会と在日同胞社会(人権・福祉)」「日本社会と在日同胞社会(経済・経営)」「民族性と在日同胞社会」「在日同胞社会と科学技術」の各分科で論文が発表されたほか、朝青中央と留学同中央、人権協会の委託論文発表も行われた。

 今回提出された論文は85編にのぼり、50編が発表され11編に論文賞が授与された。

 この他にも、さまざまなテーマを扱ったポスターセッションと展示会、朝大生による総合文化公演、青春討論会、青春フェスタ、「薬事法違反」を口実にした一連の強制捜索をテーマにした在日朝鮮学生法廷などの行事が行われた。(李松鶴記者)

[朝鮮新報 2007.11.28]