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米のステルス機配備 南で非難高まる

「情勢悪化させる軍事行動」 市民団体、政党など

 米軍がF117A型ステルス戦闘爆撃機1個飛行隊(15〜20機)を南朝鮮に、今後4カ月間にわたって配備すると発表したことについて、南朝鮮各界から「朝鮮半島情勢の緊張の度合を高める」行為だと非難の声が高まっている。

 6.15共同宣言実践南側委員会言論本部は11日声明を発表、「米国のステルス戦闘爆撃機配備は朝鮮半島の情勢を悪化させる」と警告した。

 声明は、「中東を中心に緊迫する国際情勢や北の反発などを勘案すると、米国のステルス機配備は朝鮮半島の緊張を激化させる」と指摘、「大部分の国内言論はステルス機の配備について米国側の一方的な説明のみを報道している」と、今回の決定が持つ危険性を人々に広く知らせる必要性について強調した。

 米国は過去、ステルス機の南朝鮮への配備について、通常の軍事的な防衛訓練であり北に対する侵攻意志はないと主張してきた。

 しかし米軍が最近「アルカイダ掃討」を理由にソマリア南部を爆撃し、イラクに対し2万余人の戦力増派を決定するなどブッシュ政権の強硬政策の基調が維持されている中で、ステルス機部隊が南に配備され実戦訓練を行うことは、北側の強硬な反発を招くだろうと、南側言論本部は指摘している。

 民主労働党の政策委員会も11日、この問題と関連して論評を発表。F117が米軍の1989年のパナマ侵攻、91年の湾岸戦争、99年のユーゴ空爆などにひん繁に使われた点に言及し、「北に対する『作戦計画5026』においてステルス爆撃機は最も重要な兵器システム」であると指摘した。

 南に配備されるF117は、3月に実施される「韓米連合戦時増援演習(RSOI)」に投入されるという。民主労働党はF117のRSOI参加について、「今回の演習が例年にも増して強度の高い対北戦争演習になるだろうということを表すもの」だと分析している。

 一方、「南北共同宣言実践連帯」はF117の配備と関連して、「表面上は6者会談の進展を望んでいるように見せているが、朝鮮半島での戦争策動に余念がない戦争狂が米国の真の姿」だと主張した。

 APや共同通信などによると、最新鋭のステルス戦闘機F22戦闘機12機の沖縄・嘉手納基地への配備も予定されており、ステルス型爆撃機、戦闘機の南、日本同時配備を危惧する声が高まりを見せている。

 北側も、祖国平和統一委員会スポークスマンの談話(13日)や朝鮮中央通信社の報道(13日)を通じて、ステルス機の南朝鮮配備を、「北侵戦争策動を実戦に移すためのものであり、核問題の平和的解決と朝鮮半島の平和に対する念願に真っ向から挑戦する軍事行為」であると非難した。

[朝鮮新報 2007.1.19]