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「作戦統制権」返還は見せかけ 祖平統スポークスマン談話

 祖国平和統一委員会(祖平統)スポークスマンは8日、南朝鮮と米国が「戦時作戦統制権」の2012年4月までの返還に合意したことに関して談話を発表、「作統権返還」は形式的なものにすぎず、両者の軍事的主従関係は本質的に変わらないと指摘した。「作統権返還」時期の合意後、北側が同問題に対して見解を発表するのははじめて。談話の要旨は次のとおり。

 米国と南朝鮮軍事当局は最近、ワシントンで行われた国防長官会談で、米軍の「戦時作戦統制権」を5年後の2012年4月までに南朝鮮に移譲することで合意した。

 米国と南朝鮮軍部が「戦時作戦統制権」を南朝鮮に移譲することで合意したとはいうものの、南朝鮮に対する米国の軍事的占領と支配が持続し、侵略戦争策動が続くかぎり、それは何の意味もない。

 これは、「戦時作戦統制権」が南朝鮮に返還されても見せかけだけで、米国・南朝鮮の軍事的主従関係において本質的に変わるものはなく、逆に南朝鮮に対する米国の軍事的占領と支配がいっそう強化されるということを示している。また、米国の「戦時作戦統制権移譲」には、南朝鮮好戦勢力を北侵戦争策動に駆り出し、それを「同族内戦」にして戦争挑発の責任から逃れようとする陰険な企図もひそんでいる。

 諸般の事実は、米国が唱える「戦時作戦統制権移譲」が民心と内外の世論を欺まんするための茶番にすぎず、戦争策動を強化するための危険な陰謀の所産であるということを実証している。

 米国は、「戦時作戦統制権移譲」で世論を欺くのではなく、すべての侵略戦争装備とともに一日も早く南朝鮮から撤退し、朝鮮半島から手を引くべきである。

 南朝鮮当局は、形式的な「戦時作戦統制権返還」にのみ執着するのではなく、米国の支配と干渉を終息させ、米軍を撤退させる実際の措置を取るべきである。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2007.3.16]