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19日から第6回6者会談 米国の真意を再確認する場に

 【北京発=金志永記者】19日から中国・北京で第6回6者会談が始まる。

 2月中旬の第5回6者会談第3ラウンドでは、9.19共同声明の履行に関する初期措置が合意された。今会談で参加国は初期措置履行の進展状況を確認することになる。

BDAの解決は未確認

 今会談を前に、5つの作業部会の会議が行われたが、朝・日を除けば比較的順調な滑り出しだったと言える。

 朝米作業部会部も良好な雰囲気の中で行われたことも事実だ。しかし、外交的な美辞麗句をいくら並べても、実際に米国が行動しなければ、朝鮮も行動を起こさないだろう。朝鮮は「2.13合意」の履行計画を「行動対行動」の原則に従っている。

 米国は朝鮮の資金が凍結されているマカオの「バンコ・デルタ・アジア(BDA)」に対する「調査結果」というものを発表した。西側のメディアは凍結資金の一部が解除されるという観測報道を大々的に流しているが、制裁が解除されたという事実はまだ確認されていない。

 これに対する朝鮮側の反応もまだない。しかし確実にいえることは、BDA問題の解決が9.19共同声明履行のための信頼の雰囲気を造成するにしても、これによって朝鮮が核施設を閉鎖、封印するわけではないということだ。すなわち、「金融制裁解除 対 9.19共同声明履行の初期措置」ではない。

 米国は3月末から朝鮮に反対する軍事演習を行う。米国に対する朝鮮の不信感は根強い。

 今会談で、米国の対朝鮮敵視政策転換に関する意志が正確に伝わってこそ、朝鮮半島非核化の初期段階措置がなされるだろう。(詳報は朝鮮語版)

[朝鮮新報 2007.3.17]