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コメ支援、経推委、民間交流など 北南関係、引き続き活発

 6者会談の合意履行作業が行われる中、北南関係は引き続き活発に進展している。南側は第20回北南閣僚級会談(2月27日〜3月2日、平壌)の合意にしたがい、コメ40万トンを予定通り北に送ることを発表した。18〜20日には、平壌で第13回経済協力推進委員会(経推委)が開催される。民間の北南交流も活発だ。

慶南知事一行が訪北

平壌市内の小学校の起工式を行う金台鎬・慶尚南道知事をはじめとする代表団一行 [写真=聯合ニュース]

 南側はこれまで、「6者会談の進展と南北対話を調和させながら進める」との立場をとってきた。

 しかし、2.13共同文書発表後、初期措置履行が遅れている状況下でも、北南協力を引き続き発展させていく方針を明確にした。

 統一部の申彦祥次官は5日の定例会見で、「18〜20日まで平壌で行われる13回経推委の協議を経て、20回閣僚級会談で北側が要求したコメ40万トンを予定通り送る」ことを明らかにした。

 一方、9、10の両日、慶尚南道の金台鎬知事をはじめ100余人の慶尚南道民代表団が北側を訪問。金海空港から平壌空港まで直行路を利用した。この空路の使用は初めてのことだ。

 連合ニュースによると、北での種まきの時期に合わせて平壌を訪問した一行は、平壌市江南郡長橋里協同農場に建設予定の小学校の起工式と農機具保管倉庫の懸板式(新しい団体などが発足したときに看板をかけることを記念する式)に参席した。また、育苗工場での稲まき、イチゴの母株の定植などを行い、農業、環境、文化など多岐にわたる相互協力について論議した。

 金知事は訪問に先立ち、「すべてが平和統一のための糧になることを確信する」と語った。

3万人規模で5.1大会

 メーデー(5月1日)に際し、北南労働者統一大会が4月29日〜5月2日まで慶尚南道昌原で開催される。メーデー統一行事が南側地域で行われるのは初めて。6.15共同宣言実践北側委員会労働者分科委員会と南側委員会労働本部が5日、開城で実務接触を行い合意した。

 統一ニュースによると、同大会と関連し南側労働本部側は、「2.13共同文書発表以降、朝鮮半島内外の情勢が新しい局面を迎えている中で、民族の和解と平和、自主と大団結を実現するため南と北の労働者たちがさらに先頭で活動することを決意する場」だと説明している。

 大会では、統一団結、統一サッカー大会、歴史遺跡参観、北南労働者代表交流などさまざまなイベントが予定されている。

 大会の南側地域での開催について、南の全国民主労働組合連盟(民主労組)のキム・ヨンジェ国際局長は5日、6.15民族共同委員会の会議(3月8〜9日、中国・瀋陽)で北側が提案したことを明らかにした。

 参加規模について韓国労働組合総連盟(韓国労組)のヤン・ジョンジュ対外協力本部長は、「北側代表団は60人が参加する」としており、南側からは「(民主、韓国の)両労組から3万人の労働者が参加する予定」だと明らかにした。

 また、民主労組のキム統一局長は、「大会でのメインイベントは統一団結と統一サッカー大会で、サッカー大会の参加チームについてはそれぞれ予選が行われている」と語った。行事の詳細確定のため20日、開城で実務接触が行われる予定だ。(陽)

[朝鮮新報 2007.4.12]