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平壌で6.15 7周年大祝典開幕 民族団結の新局面開拓を

 【平壌発=李相英記者】6.15共同宣言発表7周年記念民族統一大祝典が14日、平壌で北、南、海外の代表ら750余人が参加し開幕した。

 祝典開幕式が同日午後5時から大城山南門前広場で行われた。

 開幕式には6.15共同宣言実践北側委員会・安京浩委員長を団長とする北側代表団、南側委員会・白楽晴委員長を団長とする南側代表団、海外側委員会・郭東儀、文東煥共同委員長を団長とする海外側代表団が参加した。

 また、総聯中央・徐忠彦国際統一局長と在日本朝鮮平和統一協会の金守埴会長を含む37人で構成された総聯代表団を中心とする日本地域委員会代表らも海外側代表団に加わった。 

 午後4時50分、音楽が流れ、北と南、海外代表らが入場した。2000人の平壌市民が、代表らを熱烈に歓迎した。吹奏楽隊の演奏と農楽隊が繰り広げる踊りが祝典ムードを盛り上げた。

 司会者が祝典の開幕を宣言すると、「アリラン」のメロディーに合わせて大型統一旗が入場した(写真=盧琴順記者)。同胞の自主的平和統一への願いが込められた統一旗は参加者全員の拍手の中、掲揚された。

 つづいて安京浩委員長が開幕の辞を述べ、今祝典は「7千万全同胞がともにする全民族的な統一大祝典」であり、「民族大団結の縮図」だと指摘。祝典が「6.15共同宣言を固守し、実践していこうとする同胞の統一意志と民族の団結した威力を内外に明確に誇示」し「民族大団結と自主統一の新たな局面を切り開く意義深い契機になることを確信する」と述べた。

 つづいて各側代表によるスピーチが行われた。

 北側の最高人民会議常任委員会・金永大副委員長は、6.15共同宣言に沿って全民族的範囲で拡大している統一運動について言及し、この推進力が「わが民族同士」の理念にあると述べた。そして北、南、海外は思想と制度の違いが民族的団結と統一の障害となりえず、不信と反目の過去と決別し、ともに手を取り合っていくことを確信するようになったと指摘し、「わが民族同士」の旗印を統一のその日まで掲げて行こうと強調した。

 南側委員会名誉代表の智冠僧侶は「統一へ向けた不退転の崇高な意志が6.15共同宣言を生んだ」と述べ、世界唯一の分断悲劇を、人類史唯一の和諍の祝典にかえ、平和統一を成就しようと述べた。

 海外側を代表して演説した文東煥共同委員長は北、南、海外の共生する道だけが統一と永遠の平和を成すことができ、外部のいかなる障害も民族の前進を阻むことができないと強調し、三者が力を合わせてともに進むことを呼びかけた。

 6.15共同宣言発表を記念する民族統一大祝典が平壌で開催されるのは2年ぶり。2005年から北と南の当局代表団も参加するようになり、祝典は全民族規模へと拡大した。今回、惜しくも南側当局が同席できなかったが開幕式の会場は民族和解と団結、統一を叫ぶ参加者の熱気でわいた。

 開幕式後、各側代表は東平壌大劇場で万寿台芸術団公演を観覧した。また夕方には北側主催の歓迎宴会が人民文化宮殿で催された。 

[朝鮮新報 2007.6.18]