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「安倍糾弾集会」−発言に見る朝鮮の立場

 10日から各地で行われた「日本反動の総連弾圧策動を糾弾する群衆集会」で、発言者らは総連中央会館の強制競売策動を「朝鮮に対する乱暴な主権侵害」だと規定し、安倍政権の措置を糾弾した。とくに「安倍政権は、かりに今後、朝・日関係が緩和されるとしても、この総連抹殺策動は絶対に許されないということをはっきりと知るべきだ」「朝連を強制解散させて愛国財産を不法に押収したことに対しても利子を付けて返還させなければならない」などの強硬発言が飛び出した。集会に参加した民間人の発言ではあるが、公式の場でなされたという事実に照らしてみるとき、相当大きな意味を持つ。発言者の論旨を分野別に整理した。

「全面的抹殺の前奏曲」

 「総連中央会館をはじめとする総連地方本部、朝鮮学校など数多くの総連施設を強奪対象とし、その中の多くをすでに強制差し押えしたことは、総連と在日同胞に対する全面的抹殺の前奏曲であり、朝鮮に対する乱暴な主権侵害行為にあたる」(平壌市人民委員会委員長)

 「総連中央会館建物強奪を『債権回収と関連した経済問題』と説明しているが、それは自らの不純な犯罪的企図を隠すための偽装看板にすぎない」(江原道人民委員会副委員長)

 「安倍政権は総連の中心拠点を物理的に除去し、在日朝鮮人運動を最終的に抹殺しようとする凶悪な本心を露にした」(金鐘泰電気機関車工場支配人)

「断末魔のあがき」

 「人気が地に落ちた哀れな安倍政権は、朝鮮と総連に対する強硬一辺倒政策から抜け出そうと必死になっている。断末魔のあがきだ」(元山市集会労働者階級代表)

 「政治的無知と指導力の欠乏で支持率が地に落ち、反対勢力の強い抵抗にぶつかるようになった安倍政権は、総連に対する敵対的な社会世論を鼓吹することで国民感情をミスリードし、政治生命を延長させようと愚かに企図している」(韓徳銖平壌軽工業大学学長)

「関係緩和されても許せない」

 「安倍政権が総連抹殺策動をただちに中止しないのであれば、今後、朝・日関係が緩和されたとしても、自分が犯した極悪な蛮行と犯罪は絶対に許されないということを明白に知るべきだ」(金鐘泰電気機関車工場職場長)

「国家的義務と責任果たせ」

 「日本反動は無分別な総連弾圧策動がもたらす破局的な結果をしっかりと見なければならない。朝・日平壌宣言の精神と原則に沿って、総連の正義の活動と在日同胞の生活安定を保障する国家的責任と義務を尽くすべきだ」(元山市集会農業勤労者代表)

「総連は主席の尊い遺産」

 「安倍政権が総連を抹殺しようとしても、朝鮮の海外公民としての誇りを抱き、たたかう総連と在日同胞の確固不動の信念と意志を決してくじくことはできない。今、総連と在日同胞は、日本反動の不当な政治的弾圧蛮行に立ち向かってたたかっている」(江原道人民委員会副委員長)

 「愛国愛族の軌道に沿って力強く進む総連と在日同胞の前途には、いつも勝利と栄光だけが輝いている」(韓徳銖平壌軽工業大学学長)

 「総連は金日成主席の同胞愛、民族愛の尊い遺産であり、在日同胞はわれわれとひとつの家族だ」(韓徳銖平壌軽工業大学学生代表) 

[朝鮮新報 2007.7.20]