top_rogo.gif (16396 bytes)

〈第2回北南首脳会談〉 「統一の新局面」に対する期待

 金正日総書記と盧武鉉大統領との対面が平壌で実現する。8日、北と南は盧武鉉大統領の平壌訪問(28〜30日)に関する合意書を同時に発表した。

 昨年10月の朝鮮の核実験成功、6者会談の進展と非核化に向けた行動措置の履行など朝鮮半島と東北アジア情勢が一大転換の局面にある中で北南朝鮮の首脳会談が行われる。北南関係を新たな高い段階へと発展させる客観的な条件はそろった。平壌での首脳会談は、朝鮮半島をめぐる国際関係の変化に主導的に対応していく民族の叡智を内外に誇示する契機となる。

 2000年6月の首脳会談では、民族共同の統一綱領である6.15北南共同宣言が発表された。今回の首脳会談は、7年前の会談の成果に基づくものであるが、それをただ単に反芻する会談ではない。

 今回の北南首脳対面の意味は、北側の統一戦線部長と南側の国家情報院長が上部の意を体してサインした「盧武鉉大統領の平壌訪問に関する北南合意書」に明示された。

 「合意書」には、「北南首脳の対面は歴史的な6.15北南共同宣言と『わが民族同士』の精神にのっとって北南関係をより高い段階へ拡大、発展させ、朝鮮半島の平和と民族共同の繁栄、祖国統一の新たな局面を切り開くうえで重大な意義を持つことになるであろう」という一節がある。

 6.15共同宣言の基本精神である「わが民族同士」の理念は、北南関係を反目と対立の関係から和解と団結の関係へと変えた。多方面的な交流と協力が実現し、民族の構成員が「われらは一つ」を実感できる出来事が相次いだ。

 こんにちの情勢は北と南が「わが民族同士」の理念を新たな次元で確認、実践していくことを求めている。核問題をめぐる多国間対話の枠組みが作られ、合意履行に向けた一連の行動計画が進められようとしている。6者会談で採択された9.19共同声明の履行は東北アジアの政治、安保の構図を大きく塗り替えるだろう。

 激動する国際政治の流れの中で北南朝鮮が堅持すべき理念はすでに明らかにされている。6.15共同宣言の第1項目で北と南は、「国の統一問題を、その主人であるわが民族同士が、互いに力を合わせて自主的に解決することにした」と鮮明にした。

 北南首脳の対面は、民族史の中で「重大な意義」を持つことになるだろう。

 国際関係の地殻変動と「わが民族同士」の実践。北南首脳会談が行われる平壌に再び全世界の注目が集まる。(金志永記者)

[朝鮮新報 2007.8.10]