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「大規模北侵戦争演習」を糾弾 祖平統、南の市民団体など

 南朝鮮米国連合軍司令部は先月27日、今月20〜31日まで「ウルチ・フォーカスレンズ」合同軍事演習を実施すると発表した。これに北南朝鮮で強い反対、糾弾の声が上がっている。

 祖国平和統一委員会(祖平統)のスポークスマンは2日、合同軍事演習実施を糾弾する談話を発表した。

 談話は、合同軍事演習を「大規模北侵戦争演習」だとしながら、「朝鮮半島の非核化と安定のための6者会談合意事項が履行され、国の平和と統一を願う同胞の志向がいっそう高まっている時に、米国と南朝鮮当局が再び北侵戦争演習を繰り広げようとするのはわが国を力で圧殺する本音をさらけ出したもので、朝鮮半島情勢を極端な対決局面へと追い込む許せない挑発行為」だと指摘した。

 そして、表面では「地域の安定」と「平和」を強調し、裏では軍事対決路線を進める米国と南朝鮮当局の二面的な態度を非難した。

 また、労働新聞も7日付論評で合同軍事演習を糾弾した。

 一方、南朝鮮の市民団体「平和と統一を開く人々」をはじめとする市民団体やそのメンバー、学生らは6日、反米集会を行い、合同軍事演習の実施を糾弾し、南朝鮮駐在米軍の撤退を求めた。

 祖国統一汎民族連合(汎民連)南側本部のリ・テヒョン執行委員長は、合同軍事演習について「対北侵略戦争演習」「南北対決を助長させる行為」だと指摘した。

 また、民家協良心囚後援会の権五憲会長は、国際サッカー連盟(FIFA)主催のU−17(17歳以下)ワールドカップ・南朝鮮大会(8月18日〜9月9日)に参加する朝鮮代表が南朝鮮を訪れている期間に合同軍事演習が行われていることに憂慮を示し、演習の撤廃を求めた。

 この日の集会では、11の市民団体がブッシュ大統領に送る抗議書簡を発表し、朝鮮半島の平和体制構築のための努力が行われている中での合同軍事演習実施発表を糾弾した。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2007.8.17]