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水害状況 死者、行方不明者600人以上 朝鮮中央通信が報道

 7日から続いた集中豪雨により、朝鮮の全般的地域が大きな人的、物質的被害に見舞われた。

 この間、150余の市、郡に500〜800ミリ以上の豪雨が降り人民の生命、財産はもちろん、人民経済の各部門にばく大な被害を与えた。

 中央統計局が集計した資料によると、豪雨と強い雨風、土砂災害により全国的に600余人が死亡および行方不明となり、数千人が負傷した。

豪雨による洪水で破壊された江原道淮陽郡の家屋(19日) [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 平壌市と黄海南・北道、江原道、平安南道、咸鏡南道などの各地で24万余世帯の住宅が全・半壊、浸水して10余万人が家を失い、90余万人が被害を受けた。8000余棟の公共の建物と学校、数千余棟の治療予防機関と託児所が全・半壊して運営できなくなった。

 剣徳鉱業連合企業所(咸鏡南道)、大安重機連合企業所(平安南道南浦市)の建物をはじめ1000余棟、20万余uに達する国の主要な生産用建物が全・半壊、浸水して生産に莫大な支障をきたした。

 集中豪雨は、農業部門にも甚大な打撃を与え、20余万ヘクタールの耕地で作物の収穫が期待できなくなった。黄海南・北道、平安南道、江原道で多くの耕地が流失、水没、冠水した。

 電力と石炭、鉱業部門もばく大な被害を受けた。数十の変電所が浸水し、800余りの電柱が倒れ、赴戦江発電所(咸鏡南道)、通川発電所(江原道)をはじめ水力発電所でダム構造物と発電設備が破壊され、完全に浸水した。主要炭鉱のある徳川地区(平安南道)と北倉地区(同)、川内地区(江原道)をはじめ90余りの炭鉱で300の坑と採炭場、170余りの掘進切羽が水に浸り、数十万トンの石炭が流失した。銀波鉱山(黄海南道)、延豊鉱山(平安南道)をはじめ鉱山で多くの坑と採掘場が水に浸って生産がストップした。

 鉄道・交通運輸、都市経営部門の被害も大きい。100余カ所、7万8000余m3の線路路盤が破壊され、4つのトンネルが浸水し、60余カ所の擁壁が崩れ、200余カ所の土砂崩れにより6万2400余m3の土砂が積もって国の主要鉄道区間の運行が中止された。

 平壌−開城高速道路、平壌−元山観光道路をはじめ2000余カ所、600余キロに及ぶ幹線道路、2200余カ所の橋が破壊された。

 100余カ所の上水道ポンプ場と下水網が浸水して勤労者への飲料水供給が中断される事態が生じた。この他にも、2000余ヘクタールの塩田が水没するなど、人民経済の各部門での被害は計りしれない。

 例年にない集中豪雨により朝鮮では大きな物質的損失を被り、人民生活と経済建設では予想だにできなかった難関が生じた。

 現在、朝鮮の軍隊と人民は被害復旧活動を活発に行っている。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2007.8.29]