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南朝鮮民間団体訪北 2次、3次の水害支援

「平壌は復旧速い」

募金活動を行う南側の市民ら [写真=統一ニュース]

 8月中旬に朝鮮を襲った豪雨による洪水被害に対する南側政府、民間団体の支援活動が続いている。豪雨以降、北側を訪れた南側の人道支援団体の関係者らは、被害の規模と復旧作業の情況を把握し、今後の支援計画を明らかにした。

 インターネット新聞「統一ニュース」によると、8月22〜25日まで平壌、南浦地域を訪れた「わが民族助け合い運動」のカン・ヨンシク事務局長は水害後の北側の様子について、「平壌に水害の跡は残っているが、復旧速度が速く、被害現場はほぼ元通りになっている」と話した。

 一方で、「地方は道路、通信網の切断によって復旧に時間がかかっているようだ」と説明し、「(人口の少ない)農村は復旧装備の投入が難しくスピードが思ったよりも上がっていない。農産物収穫の激減も予想される」と語った。

 同団体は8月28日、3次支援として6億ウォン(約7200万円)相当の食糧、生活必需品などの緊急救援物資を送った。

 8月13日に開城を訪れた「グッドネイバーズ」のチャン・チュニョン対北協力部長は、「現地の関係者から、大同江の玉流橋が水につかるほど水位が上がり、平壌から開城まで行くのに通常の3倍くらいの時間を要した、などの話を聞いた」と報告した。また、同団体が後援している育児園にも被害が及び、クギや壁紙などの資材の支援要請を北側からファクスを通じて受けたことを明らかにした。

 チャン部長は、「8月末には2次分の支援物資が届けられるだろう」としながら、「水害支援募金を始めて2週間たらずの間に医薬品を除く物品だけでも10億ウォン(約1億2000万円)相当が集まっている。現金での募金も3500万ウォン(約420万円)ほど集まっている」と支援活動の様子を伝えた。

 「ワールドビジョン」のリ・ジュソン対北事業チーム長も8月13日、開城を訪れた。

 リ・チーム長は「今回の水害でたくさんの農業施設が破壊され、種子に被害が及んだ」と話した。そして、「秋にはキムチ用の白菜が必要になる。しかし、今回の大雨で多くが流失した」と指摘しながら、「現在より秋の収穫期以降がもっと大きな問題だ。白菜の種子2dの支援計画を推進している」と述べた。

 同団体は8月29日、中国・瀋陽で北側関係者と会い水害復旧装備および農業支援について論議した。その後、30日から9月1日まで平壌とその一帯の復旧現場を訪れた。
(呉陽希記者)

[朝鮮新報 2007.8.31]