top_rogo.gif (16396 bytes)

2回目の北南首脳対面直前 6.15から7年、思い出と期待

民族繁栄の歴史的会談に

 2000年6月15日の北南共同宣言発表以来、民族を取り巻く環境は激変した。「わが民族同士」の旗印の下、互いに反目し合った時代に終止符を打ち和解と交流が進んだ。6.15から7年、2回目の首脳対面にあたり、6.15の恩恵を肌で感じた同胞たちに期待と願いを聞いた。

李鍾活・6.15日本地域共同委員会名誉議長、祖国平和統一協会顧問

6.15北南共同宣言発表を祝う青年たち(2000年6月19日、東京・新宿)

 分断の歴史は終わり、一瞬にして巻き起こるであろう大きな時代の変化を感じさせた第1回首脳会談が思い出される。これは統一を願う民族の力の蓄積により実現されたと言える。これにより、7000万同胞たちの統一観が確立され、同族であることが確認された。統一運動が統一的に推進されるようになった。

 今、この瞬間にも、8.15民族大祝典(2005年)に参加し感じた統一の夜明けの光を、より力強く、明るいものに感じる。

 統一さえされればすべての問題が解決に向かう。6.15共同宣言の第2項に対する具体的な方案が出ることを期待する。7000万が62年間、渇望してきた統一に対する意思が集結されるだろう。

崔秉祚・総連中央顧問

 6.15共同宣言は統一への近道を敷いたと言える。以来7年の間に北、南、海外の同胞たちが互いに往来し交流が進んだことで、北南の和解が進んだ。その中で総連の活動や民族教育に対する理解もより深まった。

 6.15共同宣言が明らかにした「わが民族同士」は、普遍的な理念として北、南、海外の同胞の意識にしっかりと根付いた。

 今回の2回目の北南首脳対面は、北南関係をより高い段階に発展させ、民族の恒久的な平和と発展を実現させる歴史的会談になると期待している。

孫晋N・朝鮮通信社顧問

 朝米関係が進展し、朝鮮の権威がより高まっている時期に開かれる2回目の北南首脳対面を支持歓迎する。統一の里程標である6.15共同宣言の発表以来、それまで考えられなかったようなことが実現し、北、南、海外の和解と団結、協力と交流が進んだ。われわれ一世も故郷を訪れ家族や親せきと再会し墓参りもできた。南でも民族自主、統一への熱望が高まっていることを肌で感じた。

 今回の会談が、北南関係をより発展させ民族の和解と団結をさらに強化するための事変的な意義のある会談になると確信する。

全将行・総連京都府本部民族圏部副部長

 2回目の北南首脳対面は、在日同胞も朝鮮民族の一員であり、祖国とつながっているということを再認識させてくれるものになるだろう。

 同時に、来るべき統一時代を若い世代が現実に体験できるような場を提供するとともに、何をするべきか、何ができるかを考えていかなければならない。

 わが民族にとって、統一はすべて。統一祖国の海外公民として堂々と暮らしていける日は、遠い将来のことではない。統一に向け着実に進む祖国の姿は、自分自身のモチベーションを上げる糧ともなっている。

康昌明・総連大阪旭都支部委員長

 今回の北南首脳対面では、6.15共同宣言の基本精神に沿って具体的な合意がなされるだろう。白頭山から智異山、雪岳山から金剛山へ列車や飛行機に乗って行けるという光景が眼に浮かぶ。

 今回の対面も6.15があったから実現した。7000万のすべての同胞が涙したあの時の感動を再び味わえるという期待でいっぱいだ。

 また、これからの統一時代には仕事の幅が広がることは確実で、そのための実力も兼ね備えていかなければならないと決意を新たにしている。

金慶和・金剛山歌劇団副団長

 6.15共同宣言をきっかけに多くの扉が開けた。「わが民族同士」の理念がいま以上に開けたものになることを切に願う。

 芸術を通した民間交流もまた、より幅広いものとなってほしい。今はわれわれが「北の代表」として南での公演などを行っている。遠くない未来に北南と海外の芸術家が一堂に会し、民族の芸術を語り、同じ舞台に立てるのならば、それはどんなに幸せなことだろうか。

 歌劇団の役割は非常に大きい。われわれは芸術活動を通して訴えることができる。統一のために声高に歌い続ける。

宋栄淑・金剛山歌劇団舞踊部長

 忘れがたきソウル公演(2000年)。先輩たちが思い描きながらもできなかったことが実現したことへの期待と、朝鮮舞踊が受け入れられるだろうかという不安でいっぱいだった。

 湧き上がる拍手と歓声に、何かを訴えようとしていた自分が反対に感動をもらった。統一を主題にした3人舞「ハナ」が始まるとリズムに合わせて手拍子が起こった。まるで平壌で公演を開くよう。同じ空気、同じ風景が広がった。そこには北も南もなかった。民族の血も、舞踊も分断するまでひとつだったことを肌で感じた。

 想像すらできなかったことが実現できる時代にいる。北南、海外の民族の力で朝鮮の芸術をもっと世に広めたい。

「瑛姫・東京朝鮮中高級学校教員

 在日朝鮮学生少年芸術団の一員として2002年9月に南の地を踏んだ。貴重な体験は「統一」を考える契機であった。同時に「民族教育の正当性」を一身に感じ、「民族教育、朝鮮舞踊の継承」について熟考した。

 今回の首脳会談の知らせは平壌で聞いた。驚きとともに祖国の揺ぎない政策に魅惑されたひとときでもあった。会談開催は、さらに大きな一歩となるだろう。 一方で、在日の生徒らがまた南に行けたら、という期待もふくらむ。

 民族教育の命脈を保つ教員として、生徒らに民族の心をしっかり教えたい。

崔成学・埼玉朝鮮初中級学校教員

 在日朝鮮学生少年芸術団の一員として南朝鮮を訪れ、分断の痛みについて考えさせられた。直前まで祖国の通信受講生として学んでいたため、特別な思いもあった。

 南の地は、まさか行けるとは思っていなかった場所。6.15時代を実感した日々だった。

 今回の首脳対面後に自由な交流がさらに活発になると期待しているし、在日同胞の情緒を表現した統一を謳う民族器楽曲を北と南に発信してみたい。そして対面を契機に変わり行く新時代を生き抜く立派な生徒を育てていきたい。

[朝鮮新報 2007.9.26]