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平壌で秋季国際商品展覧会 総勢150社でにぎわう

欧州の企業多数進出

 【平壌発=文・姜イルク、写真・文光善記者】第3回平壌秋季国際商品展覧会が8日から11日まで行われ、盛況のうちに閉幕した。

 平壤国際商品展覧会は朝鮮と世界諸外国企業の間の交流と販路開拓、投資誘致を目的に毎年、春と秋に行われている。春季博覧会は今年で10回目を数えた。

多くの来客でにぎわうソンフン食料工場のブース

 今回の展覧会には朝鮮と中国、ドイツ、スイス、イタリア、ポーランド、イギリス、オランダ、フィンランド、オーストラリア、フランス、チェコ、カナダ、モンゴル、中国台北をはじめ15カ国と地域の150余りの企業と貿易会社が参加した。

 朝鮮をめぐる国際環境が大きく変化する中、多くの諸国が朝鮮との経済交流に関心を集めており、今回の展覧会は今までと異なる様相を見せた。

 今回、とくに欧州企業の進出が目立った。6カ国から18社が参加した。欧州企業協会とフィンランド、カナダ、チェコの企業などが初めて参加した。

 会場では、衣服や日用品などの軽工業製品が後方に押しやられる一方、機械設備と工作機械、電子製品が多くの比重を占めた。

 展覧会を主催した朝鮮国際展覧社のキム・ミョンチョル課長(45)によると、会場内に多数設けられた面談室では、軽工業分野の商品販路開拓にとどまらず、重工業、軽工業部門で技術交流協力と投資に関する契約が結ばれた。取引規模は予想外に大きかった、とキム課長は満足を示していた。

 キム課長は「最新技術を人民経済の全ての部門に導入することが重要だ。それで技術設備の良い欧州と交流を持つことに関心を払った。われわれは世界各国の投資を歓迎し、扉を開いている」と述べた。

 欧州企業協会も朝鮮との貿易、投資を奨励、支援し、積極的に協力する意向を明らかにしている。

国内企業間でも活発

 展覧会が盛況を博すと、えてして当初の日程を延長する場合がある。

 今回の展覧会でも開催延長を望む声は多かったが、後に別の展示会が開催されることになっていたので、予定通り終了したという。

 「今回の展覧会に先だち、医科学展覧会、人民消費品展示会、軽工業製品展覧会などが行われた。平壌国際商品展覧会を訪れた人びとの間では、多くの工場を見て回るよりも参考になるので国内企業同士での展覧会もやってみようという意見が多かった。当該部門ではこのような意見を検討しており、今後国内企業同士での交流、協力がもっと盛んに行われるだろう」(キム課長)

 一方で、開城工業地区関係者をはじめとする南朝鮮の関係者も展覧会を参観した。

 キム課長によると、「彼らは開城でも展覧会を開催してくれるよう提案してきた」という。

 会場には日本企業の姿はなかった。キム課長は日本との取引には特段、関心がないと話した。「日本は『独自の制裁』を加えているが、制裁をしようがしまいが、われわれには関係ないことだ。数十年を制裁の中で生きてきたわれわれの経済は、試練に打ち勝ち、今日は上昇軌道を描きながら成長している」(キム課長)

[朝鮮新報 2007.10.19]