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朝鮮代表 国連総会で演説

米に6者合意履行を求める

 15日、第62回国連総会の1委員会会議で演説した朝鮮代表は、朝鮮がこれからも朝鮮半島と東北アジア地域の平和と安全のために忍耐ある努力を傾けていくと強調。米国が地域情勢の不安定化の要因である対朝鮮敵視政策を撤回し6者会談での合意を誠実に履行するよう求めた。朝鮮代表の発言要旨はつぎのとおり。

 世界平和と安全保障において根幹の問題は核軍縮を実現し、地球上から核兵器を完全に撤廃することである。大国だけが核兵器を保有し、小国を脅かしたり攻撃したりすることができるという論理が許されるならば、平和で繁栄する世界を建設しようとする人類の願いはいつになっても実現されないだろう。

 核兵器保有国が真に国際平和と安全を求め核拡散防止に関心があるなら、核兵器の完全な撤廃を目標とする核軍縮のタイムスケジュールを提示するべきであり、したがって軍縮に関する国連総会第4回特別会議が一日も早く召集されなければならない。

 朝鮮半島を含めたアジア地域の情勢は依然として緊張している。欧州で深刻に論議されている米国のミサイル防衛システムがアジア地域ではすでに展開されており、新しい軍事同盟を形成しようとする動きが露骨に現れている。

 ミサイル防衛システムと軍事同盟強化が朝鮮とその周辺諸国をターゲットにしていることは周知の事実である。

 半世紀以上にわたる米国の根深い対朝鮮敵視政策こそが、朝鮮半島とアジア地域に存在する不安定要素の根源である。

 朝鮮半島の非核化は金日成主席の遺訓であり、対話と協商を通じた核問題の解決はわれわれの一貫した立場である。

 9.19共同声明の完全なる履行は、他の5者が「行動対行動」の原則にしたがって自らの義務をどのように履行するかによる。とくに、米国と日本が対朝鮮敵視政策を撤回する実質的な措置をどのように講じるかにかかっている。

 米国は6者が合意したように、われわれをテロ支援国リストから削除し、敵性国貿易法による制裁を解除することによって、われわれを敵対視する法的、制度的装置を除去しなければならない。

[朝鮮新報 2007.10.24]