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平安北道博川郡 「毛布、新住宅で使う」

 平安北道博川郡には10月14日、300枚の毛布が届けられ、博川郡人民委員会では同日中に大きな被害を受けた郡内の232世帯へ2枚または1枚ずつを配布した。

 博川郡には8月9日から14日の間に412ミリの雨が降った。とくに10日には「特殊天候現象」(1時間に35ミリ以上の降水量)が観測され、50分間に50ミリという降水量が記録された。清川江と大寧江に挟まれた郡は、堤防が破壊されたことも重なり、住宅172棟が全壊するなど被害が広がった。かなりの人命被害もあった。

 中南協同農場の農場員であるキム・グァンチョル(33)、ロ・ジョンシル(32)夫婦の家も全壊した。現在2人の娘とともに、仮設住宅で生活している。ロさんは、「家が崩れた時は目の前が真っ暗になった。弾圧と闘いながらも総連同胞が祖国の同胞のために真心のこもった支援物資を送ってくれ、心強い。私たちは総連同胞の愛国心に新しい力と勇気を得ている」と述べた。

 同郡の人民らは、水害の直後から25キロメートル区間の破壊された堤防97カ所を復興した。家を失った人民らはテントで生活しながら、復興作業に励んだ。その後は秋の刈入れに従事し、延期されてきた住宅建設には10月中旬からふたたび着手した。キムさん一家が新しい住宅で生活できようになるのは11月中旬頃だという。

 一家はまだ、総連同胞が送った毛布を使っていない。

 「とても良い毛布なので、もったいなくて使わず大切に保管している。新しい家で生活するようになってから使おうと思っている」(ロさん、写真、撮影=姜イルク記者)

[朝鮮新報 2007.11.7]