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〈論調〉 「拉致」ねつ造しようとしたフジテレビ

 昨年8月、日本のフジテレビの記者たちがスイスで、朝鮮を中傷する口実を設けようとスイス駐在朝鮮大使館と外交官たちの一挙手一投足を内偵するスパイ行為を働いた。

 彼らは、朝鮮の自主的平和統一支持スイス委員会書記長が同国駐在朝鮮大使館の公式招請を受け、中国人の夫人と共に行事に参加するため乗用車に乗る様子を撮影し、大使館へ向かう書記長と夫人を尾行した。そして、行事が始まったあとは大使館にひそかに入り込もうと試みたが、目的を達成できなかった。

 問題はこれにとどまらなかった。彼らは、書記長が夫人と共に朝鮮代表部に入った事実を「拉致事件」に脚色しようと浅知恵を弄した。言わば、この団体がスイスに住んでいるアジア女性を「拉致」して朝鮮大使館に引き渡したという偽りの資料をでっち上げ「北朝鮮の拉致事件」を立証する「特ダネ」として宣伝しようとしたのである。

 昨年12月、またもやスイスに来たフジテレビの記者たちは、朝鮮の自主的平和統一支持スイス委員会の委員長にインタビューを要請したあと、自分らが撮った写真を見せ、同委員会がアジア女性たちを北朝鮮に「拉致」することに「協力」した事実を認めることを強迫した。彼らの行動に憤激した委員長は直ちに退出するよう求めたが、彼らは必死になって留まったあげく、結局は逃げていった。

 その翌日の夜には同委員会の書記長宅に押しかけ、彼がアジア女性を「拉致」して朝鮮大使館に引き渡したということを認めさせようと誘導質問を行った。その時、書記長の夫人が日本人記者たちの前に現れると、きまりが悪くなった彼らはあたふたと逃げ出した。

 倭国(日本)の記者たちの行動は、自主的な政治団体に対する偵察行為、恐喝、誹謗、名誉き損行為であり、当然、 法的処罰を受けるべきである。(労働新聞15日付論評)

[朝鮮新報 2007.1.19]