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〈論調〉 国会議員の「靖国神社」集団参拝

 現在、日本の反動勢力は日本軍「慰安婦」犯罪否定、歴史教科書わい曲策動に狂奔している。これと時を同じくして日本の国会議員たちが集団的に「靖国神社」に参拝(4月23日)したのは、日本が過去の侵略史を継いでさらなる海外侵略の道、世界征服の道に進むべきであるという露骨な軍国主義的再侵略扇動である。

 「靖国神社」参拝は、過去の日本の侵略と植民地支配を正当化し、軍国主義思想を社会化して海外侵略の思想的地盤を構築するためのものである。

 日本の国会議員たちの集団的な「靖国神社」参拝は、それを国家的に認めて合法化し、国家が公式に過去の犯行を否定、正当化し、社会に軍国主義思想を鼓吹することを容認することになる。

 「靖国神社」参拝問題は、日本に限るものではなく、アジア人民の不幸な過去と現在に関連する極めて鋭敏かつ深刻な政治問題である。

 日本で軍国主義宣伝の拠点である「靖国神社」への参拝が許されれば、軍国主義熱気はさらに高まり、それが海外膨張に向けた侵略戦争につながるのは明白である。

 日本の保守政治家が健全な思考力をもって現実を冷徹に見るなら、ここから然るべき教訓をくみ取るべきであろう。しかし、彼らは「靖国神社」参拝を定例化、既成の事実にすることにより、日本のすべての階層がその前例に従うようにし、それを全社会的風潮、慣例にしようとしている。その目的は、国民に軍国主義思想を本格的に注入し、軍国主義が全社会を支配するようにして海外侵略の思想的準備を完成するところにある。

 こんにちのアジア人民は過去のアジア人民ではない。21世紀になってまで軍国主義亡霊を呼ぶ者に与えられるものは破滅しかない。(労働新聞5月26日付)

[朝鮮新報 2007.6.2]