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平壌春季国際商品展覧会 16カ国約200社が参加

共同の経済発展、繁栄に向け

展覧会は多くの平壌市民でにぎわいをみせた(写真は中国の衣類を展示したブース)

 第10回平壌春季国際商品展覧会が5月14〜17日、平壌の3大革命展示館で行われ盛況を博した。展覧会には朝鮮をはじめ中国、ロシア、シリア、ドイツ、バングラデシュ、スイス、オーストラリア、イタリア、インドネシア、ポーランド、中国台北など16の国と地域から約200の団体、会社などが参加。展覧会は、朝鮮の貿易会社、企業と世界各国の経済界との間の相互理解と友ぎを深め、共同の発展と繁栄にむけた経済貿易関係を拡大し、発展させていくことを目的に毎年2回(春季、秋季)、平壌で開催されている。

国内病院、国際機構が注目

 展覧会に参加した国内外の企業の中でとくに注目を集めたのは、平ス(平壌製薬工場−スイスインターパシフィックホールディンググループ)製薬合弁会社。

 2004年6月に開業した同社は、「平スアスピリン」「平スセタモール」「平ス総合ビタミン」など、12種の鎮痛剤、抗生剤、胃潰瘍薬などを製造し国内外で販売している。同社の製品は今年、品質管理センターの製造管理および品質管理規則(GMP)認定を受けている。朝鮮国内の製薬会社では初だ。

 現在、同社では世界保健機構と国際赤十字連盟をはじめドイツ、スイス、インドなどの製薬会社と契約を結び、注文品を大量生産している。

 会場に訪れたキム・ヨンヒさん(平壌市在住、38)は、「同社の鎮痛剤を使用したことがあり効果があった。平スの薬は国内で人気が高い」と述べた。

 同社のブースには、駐朝国連児童基金(UNICEF)、バングラデシュのスクエア製薬株式会社をはじめ国際機構や企業関係者が続々と訪れ同社関係者との面談も繰り広げられた。

 同社のフェレックス・アプト社長(52)は、「展覧会期間、国内の病院や国際機構、NGO、製薬会社らから注文を受けた。同社製品に対する評価をうかがえる」と話した。

性能良く廉価で好評

 今展覧会で、朝鮮機械貿易総会社の各種工作機械が対外販路を拡大した。

 同社は展覧会に工作機械製品をはじめ機械工具を出品。出品製品は、世界的に需要が高い万能精密旋盤などで、「性能がよく価格が安い」ことから駐朝外国大使館のメンバーや外国代表団からの契約要請が相次いだ。

 一方、同社の製品は以前から東南アジア各国、エチオピアをはじめとするアフリカ各国、南米の国々で購入されている。

国産建材初披露

 朝鮮連勝建設建材連合会社は04年から国際商品展覧会に参加している。これまでは合弁合作をする相手企業の製品を展示したが、今年は国内の原料と技術で生産した仕上げ建材類を展示した。

 同社が運営する勝利総合建材工場(昨年10月に操業)では規格と色、紋様、用途が異なる114種のタイルとともに屋根、壁の複合板、樹脂窓、遮熱樹脂板、発泡樹脂など数百種の製品を生産している。

 各種建材類に対する生産と販売、合弁、合作を専門とする同社は現在、台湾、中国企業との合弁合作を進めている。

 同社の目標は顧客のニーズに沿った仕上げ建材の品種と質の向上。強力な頭脳集団を編成し、建築設計の科学化、施工の工業化などを実現している。

 また、勝利総合建材工場の試作品は現在、各国からオーダーを受けている。

 展覧会期間、同社と契約を結んだ国内企業関係者は、「仕上げ建材は輸入品がいいと思っていたが、製品を見ると質の面からしても国産がいい」と話した。

朝中貿易の拡大発展を

 展覧会開催中の15日、中国側主催の「中国館の日」招待宴が高麗ホテルで行われた。

 宴会には、于平副会長を団長とする中国国際貿易促進委員会、中国国際商会代表団をはじめ、中国の各代表団メンバーが参加した。

 朝鮮側からは李竜男貿易省次官、国家計画委員会チェ・べジン副委員長、朝鮮商業会議所のリ・ハックォン所長をはじめ、省、中央機関の幹部と外交、経済貿易機関、朝鮮国内の多くの企業の幹部らが招待され、劉暁明・駐朝中国大使をはじめ多くの駐朝外国大使館、代表部メンバーも同席した。

 于副会長は演説で、今展覧会に中国国内の優良企業が多数参加し、中国経済の発展ぶりを示したと述べた。そして今後、中朝経済貿易協力関係の持続的な発展を促進していこうとする中国側の立場を表明した。

 朝鮮商業会議所のリ所長は、今展覧会に中国企業が例年にない大きな規模で参加したことは朝中親善協調関係について中国政府が重視していることの表れだとしながら、今後の展覧会は朝中親善と両国間の経済貿易関係の拡大発展に大きく寄与するだろうと述べた。

 参加者らは、和気あいあいとした雰囲気の中で朝中親善と経済貿易協力関係発展について意見を交換した。【平壌支局】

[朝鮮新報 2007.6.6]