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〈論調〉 「防衛白書」作成の狙いは

 最近、日本が今年の「防衛白書」作成の概要を策定、発表した。

 今回の概要はその内容において、そして防衛庁が防衛省に昇格したあと、初めて作成されたことにより、看過できないきわめて危険なものである。

 「防衛白書」作成の概要は、海外膨張を追求する日本軍国主義者の行動をより積極化するための軍事作戦設計図である。

 自衛隊がPKOにおいて主導的地位に確固と立って任意の時刻に、任意の国、地域を対象に米国と共同で軍事作戦を公然と行えるようにしたところに「防衛白書」作成概要の重大さがある。

 看過できないのは、日本の反動層が概要で朝鮮のミサイル発射などにかこつけて日本に飛来する弾道ミサイルを迎撃するミサイル防衛(MD)システムを早期に整備することにしたことである。

 日本が朝鮮のミサイル「脅威」についてけん伝しているのは、彼らの不純な政治的、軍事的目的と関連する。

 これらすべては、「防衛白書」作成の概要がわが国を狙う再侵略の矢であり、アジアと国際舞台を軍事的攻撃目標とする侵略教理であることを実証している。

 日本が「大東亜共栄圏」の昔の夢を実現するための侵略の道に踏み出そうとするのは明白な事実である。

 日本は、再侵略の道がとりもなおさず惨敗と自滅の道であるということを肝に銘じ、軽挙妄動してはならない。(朝鮮中央通信社4日発論評)

[朝鮮新報 2007.6.9]