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〈論調〉 参院選惨敗の教訓 汲み取るべき

 参院選での惨敗で危機に陥った安倍は、図々しくも「新しい国」づくりだの、「ゼロから出直す気持ち」だのという甘言で国民の怒りをなだめ、執権を維持しようとしている。

 安倍が惨敗したのは一言で言って、欺まん政治を行ったからである。

 安倍は外部の「脅威」にかこつけて軍国主義と民族排他的敵対意識を鼓吹しながら国民を愚ろうし、内政を台無しにした。年金記録紛失事件などはその必然的結果である。

 安倍が真に新しい国を考え、国民の意思に忠実な政治家であれば、国民の厳正な要求に従って素直に権力の座を譲るべきである。しかし、彼は国民の排斥を受けたことから教訓をくみ取る代わりに、権謀術策に執着している。

 大勢はすでに傾いた。日本国内はもちろん、同盟国である米国からも安倍の退任を求める声が出ている。

 大勢に背を向け、自分の主張に固執するのは賢明な行動とは言えない。

 安倍は、時間稼ぎをして僥倖を頼むべきではない。(朝鮮中央通信社14日発論評)

[朝鮮新報 2007.8.22]