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南の地方自治体が対北支援

農業、教育分野で交流、協力

 北と南の地方自治体との交流、協力事業に拍車がかかっている。北南首脳対面(2〜4日)以降、南の地方自治体代表団が各種交流、協力事業を進めるため相次いで北側を訪れている。

 24〜27日まで慶尚南道教育庁代表団が対北教育支援のため平壌を訪問した。

 慶尚南道教育庁、教育委員会、議会、教育団体の関係者など11人で構成された代表団は、慶尚南道と慶尚南道統一農業協力会が建設している平壌市江南郡の長橋里小学校を訪問、勉強机や椅子など各種教育機材を贈った。

 また教科書の印刷用紙の購入費1億ウォン(約1200万円)を寄贈した。これら支援事業のために慶尚南道教育庁は今年5月と6月、道内各地域の教育庁と学校を対象に募金活動を行い、1億5000万ウォン(約1800万円)を集めた。

 また、慶尚南道教育庁は北側に対して、慶尚南道と平壌市の学生らによる合同キャンプ、文化遺産踏査など教育分野での交流事業も提案したという。

 一方、ハム・ジンギュ道議会議員を団長とする京畿道代表団も20〜23日まで平壌を訪問、同市江南郡唐谷里の農場で米の合同収穫作業を行った(写真=連合ニュース)。

 京畿道は北側に対する農業支援の一環として、江南郡唐谷里一帯の田圃200fを対象に稲作協力事業を実施している。

 道議会議員と農業技術院の関係者、「わが民族助け合い運動本部」の会員など28人で構成された代表団は、唐谷里の農場で北側の農民とともに収穫の喜びを分かち合った。

 道の関係者は、「平壌一帯も大雨による洪水の被害が大きく、収穫量は多少減ることが予想されるが、南北協力の枠組みはより強固なものになる」と話した。

 京畿道は今年、唐谷里農場のモデル栽培地に1万2000u規模のビニールハウス育苗場27棟を作り、育苗用機材25種、撒種機4台、農薬、肥料389トンなどの物資を支援した。

 京畿道は2005年に北側民族和解協議会と合意を交わし、農業、環境、生活改善など3つの分野に分けて08年まで支援事業を行うことになっている。

 一方、全羅北道内の市、郡自治団体の首長、議会議員、経済人、言論人など84人からなる代表団が、23〜25日まで訪北、北側と農業交流を行った。(相)

[朝鮮新報 2007.10.26]